SOLA TODAY Vol.408
引きこもり、という言葉はもはや珍しくない。むしろ当たり前すぎて、どこか古臭い印象を受ける。それほど引きこもりというものが、一般化しつつあるからだろう。
そういうボクも、引きこもりの範疇に入るかもしれない。2日に1度は買い物に出かけるけれど、それ以外はほとんど自宅にいる。たまにモール街等に買い物に行く程度で、長期の旅行さえ行くことがない。
泊りがけの旅は、去年の6月に東京へ行ったきり。日帰りで長距離移動したのは、今年の4月にレンタカーを借りたお花見だけ。あとは京阪神から出ることがない。
なぜなら家が好きだし、家で仕事もできるので、何も不自由を感じないから。室内飼いのネコと同じような生活だよね。だけどそんなボクの生活パターンは、それほど珍しいものではないかもしれない。
20代の外出、70代下回る=スマホ普及、自宅で完結-6割が「引きこもり」自認
民間企業が調査した社会人の移動実態の結果が面白い。全年代の平均の外出回数は、1ヶ月43.6回とのこと。居住地域や既婚・未婚による差はあまりなかったらしい。
面白いのは年代別の結果。もっとも回数が多いのは30代。これはわかるよね。休暇が取れたら遊びに出る人が多い世代だろうし、若い家族なら子供を連れて出かけることも増えるだろう。
40代、50代、60代、そして70代と徐々にその回数は減っていく。ところが驚くことに、一番若いはずの20代たもっとも少ない外出回数という結果が出ている。その20代のうち、自分が引きこもりだと認識している人が6割もいた。
他人との人間関係を避けるための引きこもりもあるだろうけれど、ボクのように自宅にいるほうが楽しいという、積極的な引きこもりが多いのだと思う。この記事にも書かれているけれど、スマートフォンの普及ですべてが完結してしまうから。
ゲームをするにしても仕事をするにしても、ネットにつながるWi-Fiがあれば大抵のことが可能。食べ物だってネットで出前を注文できる。読みたい本があれば届けてもらえるし、電子書籍ならすぐに読むことができる。
とにかく仕事の休日に、わざわざ外に出る必然性を感じないのだろう。今の20代の人は物心ついたころからネットが普通だった世代。だからそうした生活様式が普通なんだと思う。
ボクはとてもその気持ちがわかる。自宅で小説を書いていると、資料が必要になることがある。昔なら最低でも図書館へ行って、調べ物をする必要があった。だけど今は、ほとんどネットで知りたい情報をゲットできる。自宅から一歩も出なくてもなんとかなる。
このアンケートを、定期的に取ってみたら面白いだろうね。今の20代の人たちが40代、60代と歳を重ねるごとに調べたら、どんな結果になっているかとても興味がある。全年代にわたって引きこもりが増えるのか、それとも新しいムーブメントが起きるのか。
とりあえず今日のボクは、大掃除で窓の外側を拭く以外、マンションの敷地から一歩も出ない予定だよ〜w
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。
コメント (0件)
現在、この記事へのトラックバックは受け付けていません。
コメントする