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高羽そらさんインタビュー

母を想う娘、娘を想う母

映画の続編をディスることが多いボクだけれど、秀逸な作品も多くある。本当に優れた続編は、前作での疑問が解消されつつ、続編独自のカタルシスを感じられるものであることが大切。

 

今日観たある映画の続編は意表をつくようなストーリーじゃないけれど、前作で触れられていない部分に光が当てられ、続編だけでしか得られないカタルシスを感じられた。中盤から後半にかけては心が激しく揺さぶられ、ラストシーンでは涙で顔がグチャグチャになってしまった。

 

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『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』(原題:Mamma Mia! Here We Go Again)という2018年のアメリカ映画。タイトルでわかるとおり、アバの曲を全編に使用したミュージカル映画である『マンマ・ミーア!』の続編。

 

アマンダ・サイフリッド、メリル・ストリープの女性陣だけでなく、ピアース・ブロスナンやコリン・ファースの男性陣レギュラーも出演している。まるで同窓会のような雰囲気で、ボクのように作品のファンならそれだけで楽しめる。

 

前作がほぼ10年前なので、映画の世界でも同じくらい時間が経ったという設定になっている。ただし、とても大きな出来事が起きていた。

 

アマンダ・サイフリッド演じるソフィの母であるドナ、つまりメリル・ストリープが死んだという設定になっている!!!

 

もうビックリ。ドナの死後1年が経っていて、娘のソフィがホテルを改装した披露と母の追悼を兼ねたパーティーの準備をしているシーンで始まる。そして同時進行するのが、ドナが大学を卒業してサム、ハリー、そしてビルの3人と出会った過程が描かれる。

 

前作を観た人はわかると思うけれど、同時期に3人の男性と関係を持ったドナは、誰がソフィの父親なのかわからない。そのドタバタが前作のメインなんだけれど、結果として3人とも父親であることで落ち着いている。DNA鑑定なんて無粋なことはやらない。

 

この続編は異なる時代の物語が同時進行する。ところがその二つが完璧に融合していて、まったく違和感を覚えない。編集と構成のうまさに脱帽した。それゆえに、後半になって感動がたかぶるんだよね。

 

そこで肝心なことが問題になる。前作はドナが主人公だったけれど、この続編は娘のソフィと若いころのドナが主人公。だからメリル・ストリープの出番がない。妻も言っていたけれど、メリル・ストリープが本当に死んだような気持ちになってきた。

 

でも映画のクレジットにメリル・ストリープの名前はある。

 

つまりここが泣きどころだということ。彼女の登場と同時に涙腺が完璧に崩壊する。まだ新しい映画なので、これ以上は言わないでおこう。感動の涙を流したい人は、ぜひご覧あれ。母を想う娘の心、そして娘を想う母の愛がスクリーンを埋め尽くす。

 

ただし一つだけ注意点がある。いきなり続編は観ないほうがいい。まずは前作を観るべき映画だね。もちろん前作でもめちゃ泣くから。ソフィの結婚式の直前に、ドナがサムに自分の辛い想いを伝えるシーンなんて思い出しただけで泣けてくる。このメリル・ストリープのロングカットシーンは見ものだよ。

 

本当に素敵な続編だった。そしてエンドロールも前作以上に楽しかった。これもまたなんだか泣けてくる。『ジャージー・ボーイズ』という映画のエンドロールと同じ雰囲気なので、その映画を観た人はわかってもらえると思う。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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