DNAで寿命がわかるんだ!
生物に与えられた寿命は、その種が知覚する時間感覚に影響しているように思う。人間が80年生きるとして、猫は長寿だとしても20年ほど。一生という概念が人間も猫も同じだとすると、1年という時間に対する感覚はかなりちがうはず。
まもなく2019年が終わろうとしているこの時期になると、1年という時間があっという間に過ぎ去ったように感じる。だけど我が家のミューナなら、寿命を考えると約4年という時間が過ぎ去ったのと同じ。どことなく切ないよねぇ。
動物に与えられた寿命によって、時間に対する感覚がちがってくるのだろう。そしてそのことを証明するかのように、生物のDNAには寿命が書き込まれていることがわかった。
生物の寿命はDNAに書き込まれている。それによると人間の寿命は38年
老化のプロセスを研究している科学者たちはDNAに注目した。科学の進歩によって詳細なゲノム解析が可能になったから。その研究によると、DNAの活性や不活性をチェックするものとして、DNAメチル化という特殊な変化を基準にしているらしい。それによって『DNA時計』の研究が進んでいる。
42の遺伝子でDNAメチル化が起きる場所に注目すれば、その種が有する寿命を特定できるようになった。といっても個々の寿命ではなく、あくまでも『種』としての寿命。普通に過ごせば、その程度は生きられるという感覚らしい。
それによるとネアンデルタール人の最大寿命はわずか37.8年だった。おそらくこの数字は、実際の平均寿命とさほど変わらないはず。ところが現代人もDNA的にはそれほど変わらない。DNAに書き込まれた人間の寿命はたった38年。ボクならとっくに死んでるwww
びっくりするのはホッキョククジラの寿命は268年。実際にそれくらい生きていることが確認されている。アフリカゾウは65年なので、人間の潜在的な寿命よりはるかに長生きするということ。面白いよね。
人間という『種』で考えると、40代以降はすでにオマケの人生ということ。食糧の充実や医学の進歩によって、潜在的な寿命が倍以上に伸びているんだね。だから中年以降になると、肉体のあちこちに不具合が出るのは普通なんだろうwww
さらにDNAの研究が進めば、個体別の寿命がわかるかも? そうなれば不慮の事故や事件に巻き込まれない限り、この程度までは生きられるというのを明らかにできるかもしれないね。
だけど人間の場合、あまりにも個体間の環境がちがいすぎる。ストレス等の心理的な影響や、飲酒や薬物摂取による肉体への負担のせいで、DNAの設計図どおりにはいかないような気がする。科学が進歩しても、個人の正確な寿命を知ることは難しいだろうね。
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