小太りのススメ
太りたいと思っている人に比べたら、やせたいと思っている人が圧倒的に多いだろう。肥満というのは先進国の持病のようになっている。
特に中年以降になると代謝が落ちるので、普通に食べているつもりでも脂肪がつきやすい。メタボ検診で引っかかれば、医者には脅される。それでダイエットを決意するも、年末年始はどうしても食べ過ぎになる。悩ましいところだよね。
だけど近年になって、小太りくらいのほうが長生きできるという意見が見られるようになった。高須クリニックの高須克也さんは、何度もツイートでその持論を述べられている。最近の研究によると、高須さんの見解がどうやら正しいと思えてきた。
衝撃…「やせている方が健康体」という常識は、間違いかもしれない
もちろん太り過ぎは良くない。それに関して異論が出ているわけじゃない。だからといってやせればいいというものでもないらしい。近年に研究によると、やせていることが様々な病気のリスクを高めているとのこと。
やせることが健康の秘訣だと多くの人が思い込んでいる。だから年齢を重ねると思い切ってダイエットに踏み切る人が多い。しかし無理にやせようとすることで、脳梗塞や脳出血といった脳卒中を起こしやすいことが確認されている。
BMIという肥満の指標によると、BMI14~19のやせ型の人が脳疾患で亡くなる確率は、標準体型(BMI23~25)の人と比べて1・53倍にもなることが明らかになっている。これってボクたちが知っている常識とは正反対だよね。
その理由はコレステロールにあった。コレステロールは健康を阻害するものとして不当な扱いを受けている。悪玉コレステロールなんて、まるでスターウォーズの帝国軍みたいだよね。
ところが最近の研究によると、この悪玉コレステロールの数値が低い人ほど脳梗塞を発症している。つまり健康な血管を保つために、悪玉コレステロールは重要な役割をになっていたということ。
ただでさえ年齢を重ねると血管がポンコツになってくる。そのうえ悪玉コレステロールを減らそうとするものだから、ますます血管が弱くなってしまう。ある程度の悪玉コレステロールは必要だということ。まったく悪者じゃない。
さらに高齢になってダイエットをすると、食事量だけでなく水分の摂取量も減ってしまう。その結果、血液がドロドロになってしまう。歳を取ると食欲が落ちるので、ダイエットすることでますます血管が弱くなるそう。
リンク先の記事で実例が紹介されていた。定年後せっかくダイエットしたのに、そのことによって命を縮めてしまった男性が気の毒だった。結果としてバランスが大切だということだろうね。
太り過ぎも良くないし、痩せすぎも良くない。血管の健康を考えたら、中年以降は小太りくらいがいいのかも。ボクは2年ほど前に少し体重を減らしたけれど、それからはずっと安定している。もう少し落とそうとかと思っていたけれど、いまくらいでちょうどいいんだろう。
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