全仏オープン観戦記16、ラドワンスカ4回戦(ベンチッチを気絶するまで応援するブログ79)
アグネスツカ・ラドワンスカ、あまりに気の毒な敗戦です。
世界ランキング102位のツベタナ・ピロンコバ相手に、5月29日に対戦し、1stセットは6-2、2ndセットも3-0とリードしたところで日没順延。
まず疑問なのは、ボクはこの部分を観ていないのですが、確かにテニスはデュースがありますので、ゲームカウントが一方的でも、意外に時間が長引くケースはありますが、もしそうでなければ、ラドワンスカの一方的な試合展開で、この時点で1時間程度しか経過していないはずです。
ということは、最初から日没順延になることはわかりきっており、日程を消化したい運営側のエゴが感じられます。
そもそも、照明設備があれば、恐らく20分後にはラドワンスカが勝っていたでしょう。
その上、翌日は雨で全試合が中止。
そして迎えた6月1日。
ローランギャロスはまったく別のコートになっていました。
大会初日から断続的に何度も雨が降り、前日は終日の降雨で、重たくなった赤土がラドワンスカに牙をむきました。
そもそも、ラドワンスカは女子選手随一の技巧派で、パワーテニスではありません。
体を見れば一目瞭然ですが、とても華奢で非力です。
その結果、水を含んだ赤土でボールが跳ねるたびに、ボールも重くなり、なんとピロンコバに10ゲーム連続で取られます。
こんなサンドバッグ状態のラドワンスカは、0勝11敗とまったく歯が立たないセレナ・ウィリアムズの試合のときくらいしか見たことがありません。
途中、メディカルタイムアウトを取りましたが、解説も言っていましたが、心配するような故障ではなく、とにかくピロンコバの流れを断ち切りたかったのでしょう。
そして、2ndセットを落とし、3rdセットも0-4となったところでラドワンスカは、ライン上が滑りやすいということで試合の中断を申し込みますが、受け入れられることなく、そのまままさかの敗戦。
試合後のインタビューでは、「コート状態が悪くてプレーができなかった。あんな雨の中で続けることを誰が許可したのか。怒りを覚える」と不満をぶちまけました。
しかし、これだけコートとボールが重いと、パワーのあるセレナに一番有利に働きそうですが、正直、もう何が起きても驚かない全仏オープンになりました。
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