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Chance、は和製英語(テニスで学ぶ英会話3)(カサキナを気絶するまで応援するブログ88)

 

今回は、人気シリーズの「テニスで学ぶ英会話3」です。

 

 

真面目な話、今回のネタは覚えておいたほうがいいと思います。

 

 

知らないと、外国人と英語で会話するときに、困るかもしれません(知らなくても、一応通じますが)

 

 

 

 

さて、日本人は「Chance」という言葉が本当に大好きです。

 

 

もはや完全に日本語化しています。

 

 

「あの人、彼女と別れたらしんだよね」

「え! それってChanceじゃない! デートに誘ってみたら?」

 

 

こんな具合ですが、実はこの「Chance」の使い方は完全に誤用です。

 

 

この場合の「Chance」は、「絶好の機会」「好機」という意味で使っていますが・・・。

 

 

「Chance」に「好機」という意味はありません。

 

 

では、「好機」に当たる英語はなんでしょう。

 

 

これは、opportunityです。

 

 

真面目な話、日本の義務教育は、Chanceを教えている暇があったらopportunityを教えるべきですね。

 

Maria-Sharapova-bikini

(写真はイメージです)

 

 

 

日本の実況だと、こんな感じになりますね。

 

 

「さあ、錦織、ブレークチャンスだ!」

 

 

これは、英語的には大間違いです( ;∀;)

 

 

では、アメリカの実況はなんと言うでしょうか。

 

 

ブレークするという「絶好の機会」「好機」なわけですから、当然「opportunity」を使います。

 

 

“Nishikori has an opportunity to break now!”

 

 

と、breakを動詞で使うか、

 

 

“Nishikori has a break opportunity now!”

 

 

と、breakを名詞で使うかの違いはありますが、「Chance」は絶対に使いません。

 

 

「Chance」は単なる「機会」という意味で、しかも「偶然」という意味合いが強いです。

 

 

だから、英語で「偶然に」のことを「by chance」と言います。

 

 

“I had a chance to drink some beers with my old friend last night”

「ゆうべ、幼なじみと偶然、一緒に飲んだよ」

 

 

こんな感じですね。

 

 

話が脱線しますが、「ビールは数えられないのでsome beersは間違い」というのは、文法的にはそうかもしれませんが、ボク達が学校で習ったように、わざわざ「two glasses of beer」なんて通常は言いませんので(よほど、何杯飲んだかを強調したい場合は別ですが)、「beers」で正解です。

 

 

これは、some coffeesの場合も同様です。

 

 

「three cups of coffee」みたいな表現は、ネイティブが聴いたらまどろっこしいだけだと思います。

 

 

「three pieces of paper」も同様で、「three papers」で普通に通じます。

 

 

ボク達が習う学校英語は、ネイティブが言うところの「シェイクスピア・イングリッシュ」、要するに、古臭くて長ったらしいと思われます。

 

 

こうした例は枚挙にいとまがありません。

 

 

本題に戻って、英語でもスラング的に”gutty chance”ということはありますが、テニスの実況でこの表現を聴く機会はまずありません。

 

 

アメフトの実況ではよく使うという話を聞いたことがありますが、これは、アメフトはあくまでもアメリカ人向けの実況で、テニスは世界向けの実況だから、という違いからくるとボクは推察しています。

 

 

いずれにしても、opportunityは、英語でテニスの話をするときの必須単語ですね(*^^*)

 

 

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大村あつしプロフィール

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大村あつし

1996年8月にエーアイ出版より『Excel95で作るVBAアプリケーション〜 VBAで作る販売管理システム〜』でITライターとしてデビューしたが、2007年6月にゴマブックスより出版された『エブリ リトル シング〜人生を変える6つの物語〜』で小説家に転身。まだ、IT書籍の執筆は一部、続けているが、現在の活動は小説が中心となっている。

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