今日の言葉 3月3日
『私たちを依存させるように仕向けている、何らかのより深い要因がある』
実を言いますと、私は依存が問題だとは思っていません。私たちを依存するように仕向けている、別のより深い要因が存在していると思っているのです。そしてもしそれを解明することができるなら、依存することも、それから自由なるために苦闘することも、ほとんど意義を持たなくなるでしょう。そうすれば、依存によってもたらされるすべての問題は萎み去ってしまうでしょう。では、そのより深いところにある問題とは何なのでしょう?
それは、自分が孤独であるという考えを精神が忌み嫌い、怖れている、ということではないでしょうか? では精神は、自分が避けているその状態のことをよく分かっているでしょうか? 孤独が本当に理解され、感じ取られ、見抜かれ、解決されない限り——どんな言葉を用いようと結構ですが——、そしてあの孤独感があり続ける限り、依存は避けられず、人は決して自由になることができません。そして自由になることができない限り、真理あるいは真に宗教的なるものを自力で発見することは決してできないのです。
〜クリシュナムルティ著『四季の瞑想—クリシュナムルティの一日一話』より〜