[gtranslate]
高羽そらさんインタビュー

その人にしか果たせない使命

昨日は本降りの雨だったのですが、今日は朝から気持ちのいい天気です。つい最近までヒートテックを離せない状態でしたが、家でも薄着になってきました。私が2年前に種から育てたサボテンも、バルコニーに出してやれるので嬉しそうです。5月くらいには大きな植木鉢に植え替えてあげる予定です。

IMG_2424

 

昨日の散歩中に見つけた木瓜(ボケ)の花です。赤い花が多いのですが、白とピンクのグラデーションが綺麗な種類だったので、思わず撮影しました。

明日は春分の日です。大切な節目の1日ですね。昨年の冬至に決めた課題を、改めて見直す時期です。

『最前線で戦う』という冬至のテーマを、毎日意識して過ごしています。今日も時間をやりくりしながら、いろいろなことに夢中になって過ごしています。今年の夏至までは続くテーマですから、春分の日をきっかけにして気合を入れていきたいと思っています。

さて、先ほど読了した本の紹介です。

IMG_2426

 

『使命と魂のリミット』東野圭吾 著という本です。

有言実行ということで、さっそく東野さんの追っかけをしています。昨日図書館で借りてきて夕方から読み始めたのですが、400ページ近くあるのに一気に読了してしまいました。素晴らしい作品でした。エンディングは感動で泣きました。

主人公は氷室夕紀という女性の研修医です。心臓血管外科での手術のシーンで物語が始まります。きっと医師の方が読まれても、突っ込みどころがないほどの詳細な描写ではないかと思います。そうした医療の世界での普通の物語かと思っていました。

ところがどっこい、さすが東野さん。そんな単純な物語ではありません。夕紀が医者を志したのは、元警察官であった父が心臓の動脈瘤の手術が失敗したのが原因です。しかし父のような患者を助けるというのが志望の動機ではなく、父に対する医療が意図的だったのではと疑ったことが理由です。

夕紀はそのときの執刀医がいる病院を研修先として選んだのです。日本でも有名な外科医です。なぜその医者を疑うのか。それはその医師と母が再婚したいと告げる関係になっていたからです。さらにその医師への疑惑は深まります。

父が警察官を止めた理由が、バイクを窃盗して逃げていた少年をパトカーで追跡していて事故で死なせたことです。その少年の父が、自分の父の執刀医だったと、夕紀は研修医になって初めて知ります。つまり自分の息子を死に追いやった人間の手術を失敗して、死なせることになったのです。それは復讐ではないかと……。

ところがその病院が、テロ事件に巻き込まれます。ある患者の心臓動脈瘤の手術の最中に、自我発電設備を含めた全ての電源が停止されてしまうのです。その目的は手術中の患者の命を奪うことでした。手術を中断すれば患者は死にます。ギリギリの選択のなかで、医師、麻酔医、看護師等が、持てる力の全てを駆使して患者を救おうとします。簡単には書けませんが、とにかく人間の使命とは「何か」を強烈に考えさせてくれる物語です。

父は父として警察官の使命を果たしたのです。そしてその結果息子を失った医師も同じです。全力を尽くして自分の使命を全うしたのです。夕紀の父が手術を受ける前のセリフが心に残っています。

「人間というのは、その人にしか果たせない使命というものを持っているものなんだ。誰もがそういうものを持って生まれてきてるんだ。俺はそう思っているよ」

とても素晴らしい物語でした。夕紀と母と指導医師の思い。父の部下だった刑事の思い。そして恋人を愛してたがゆえに、凶行に走った犯人の思い。そうした人と人の思いが、最後には読む者の心を感動に導いていくという物語でした。う〜ん、脱帽!

『夢で会える 体外離脱入門』は在庫僅少ですので、お求めの方はハート出版さんや書店に問い合わせてください。Amazonでの注文はこちらです。

『ゼロの物語』3部作は電子書籍のみの販売となりますので、こちらのホームページから販売サイトに行ってくださいね。

Diamondo Blog イチオシ芸能ニュースもっと見る

ピックアップブロガーもっと見る

インタビュー特集もっと見る

 

高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

プロフィール画像

高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

プロフィール詳細 »

読者になる

このブログの更新情報が届きます。

高羽そら|たかはそら(作家、小説家)カレンダー

2015年3月
« 2月   4月 »
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031  

高羽そら|たかはそら(作家、小説家)アーカイブス

高羽そら|たかはそら(作家、小説家)QRコード

ブログモバイル版

高羽そら|たかはそら(作家、小説家)オフィシャルブログ
http://www.diamondblog.jp
/official/sora_takaha/