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高羽そらさんインタビュー

薬物問題で知っておくべきこと

芸能人の薬物問題に関して、世間やマスコミは騒ぎすぎのような気がしてならない。法律で決まっている以上犯罪であることは明らか。それなりに処罰を受けるのは仕方ないだろう。

 

だけど禁止薬物を使った人に対して、厳罰化を求める声は行き過ぎ。刑務所経験のある堀江貴文さんが著作に書いておられたけれど、薬物犯罪に関わった人に必要なのは懲役ではなく、適切な治療とのこと。

 

ボクもそう思う。やめたくてもやめられないから再犯に至ってしまう。刑務所生活をどれだけ長くしても、身体と心を治療しない限り同じことのくり返しになってしまう。

 

ところが影響力のある著名人が、中途半端な知識のままで自説を語る。そしてそれを見た一般人がそのことを真に受けてしまう。そんな状況に怒りを覚えている人の書いた記事を読んだ。

 

松本人志の「薬物厳罰化」発言が何から何まで間違っている理由

 

ボクは基本的にワイドショー的な番組を見ないので知らなかったけれど、松本人志さんが沢尻エリカさんの事件についてこう語っていたそう。

 

「たぶん初犯で執行猶予じゃないですか」

 

「法をもっと厳しくして、初犯だろうが(懲役)2、3年って決めないと減っていかないですよ」

 

「罪を重くすれば確実に減るし」

 

といような発言だったそう。この発言に関して、リンク先の記事の著者である大学教授が反論している。すべてがまちがっている、と。ボクもこの記事を読んで、改めて勉強になった。

 

まず薬物犯罪自体は増えていない。横ばいからやや減少傾向にある。どうしても芸能人のニュースが大きく取り上げられるので、多発しているような印象を植えつけられているだけ。少年の薬物犯罪は、平成になってから明らかに大きく減少しているそう。

 

さらに統計データによると、厳罰化することによって再犯率がかえって高くなるという結果が出ている。刑を重くしたことで、3〜5パーセントも犯罪率が増加したというデータもある。

 

それは刑務所生活が長くなることで犯罪者との接触が増え、家族や友人との繋がりが絶たれ、職を失い、自尊心がボロボロになって出所後も薬物に依存してしまうからとのこと。治療なしの厳罰化は、かえって薬物犯罪を増やしてしまうことになる。

 

コストの面でも厳罰化は不合理。刑務所は一人あたり年間で400万円ほど必要になるけれど、薬物の外来治療だと50万円で済む。どうせ税金を使うなら、治療に回す方が合理的じゃないだろうか。

 

大麻に関しても誤解があるそう。オランダでもいまだに大麻は違法なのが事実。ただ『非刑罰化』しているだけ。そのほうが逮捕を恐れて治療しない人が減少することで、結果として薬物犯罪の抑止につながっているらしい。

 

2001年にほぼすべての薬物所持と使用を非犯罪化したポルトガルでは、その後薬物犯罪が増えるどころか、薬物関連犯罪、依存症者の数、薬物関連死や感染症などが減少しているとのこと。

 

こういうことをもっとマスコミは報道するべき。さらに政治家たちも本気で薬物問題を解決しようと思うのなら、法制度を見直していくことにエネルギーを注ぐべきだと思う。『桜を見る会』なんてどうでもいいからさwww

 

この記事にも書かれているけれど、発言に影響力のある著名人は誰よりも勉強する気持ちが必要。使い物にならない過去のデータや思い込みで発言していると、社会に悪影響を及ぼすだけだと思う。それができないなら、余計なことは言わないほうがいいよね。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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