不安障害には2種類あるそう
コロナ禍も2年を超えてきたことで、不安を抱えている人が世界的に増えている。『2019~20年には不安の諸症状とメンタルヘルスの不調を訴える人が3倍に増えたと、米疾病対策センター(CDC)が報告している』とのこと。
欧米諸国に比べたら死者数が少ないとはいえ、日本でも不安を感じている人が多いはず。そんな不安障害に関して研究が進んだことで、これまでひとくくりにされていた不安障害には2種類あることがわかった。そのことを解説した記事を読むだけで、もしかしたら不安が解消されるかもしれない。
その不安、実は「仮性不安」かも…まず疑うべきは脳ではなく「血糖値の変動」
リンク先の記事は、機能性医学精神科医のエレン・ボラさんの新著を要約したもの。エレンさんによると、不安障害には2種類あるらしい。
『真性不安』と『仮性不安』の2種類。
真性不安というのは、これまでの精神医学で治療対象となっていたような不安障害。パニック障害等も含まれていて、脳の機能障害や遺伝的な影響を強く受けた事例が多いそう。真性不安の場合は、治療に時間を要する。
ところがコロナ禍等によって増大している不安障害の多くは、仮性不安だと考えていいそう。仮性不安とは、自律神経など体内のバランスの崩れに起因する不安とのこと。リンク先の記事から抜粋してみよう。
『ストレス反応でバランスが崩れると、体は脳に「何かおかしい」という信号を送る。脳は「意味付け」の天才だから、すぐに理由をでっち上げる。仕事や子供のことが心配だとか戦争やテロのニュースを見て気持ちが塞ぐなどだ。だが本当の原因は体の生理的なバランスの崩れかもしれない。不安の多くは、実のところ「心配事」とは全く無関係に生じるのだ』
仮性不安はストレス等によって自律神経が乱れることによって生じる。肉体が「何かおかしい」と自律神経の乱れを訴えてきたとき、身近にある出来事をその不安の理由として後付けするということらしい。だから仮性不安の場合は、真性不安とちがって症状の緩和が容易らしい。
なぜなら原因がストレスによる肉体の不調なので、身体をケアすることで不安が和らいでいくから。もしかしたら不安の原因が自律神経の乱れということを知るだけでも、安心感を覚える人が大勢いるような気がする。
仮性不安の原因として考えられるのは、血糖値の変動、睡眠不足、腸内環境のバランスの乱れ等らしい。だから食生活を整えたり、十分な睡眠を取るだけで、不安が解消されていく場合が多いとのこと。とりあえずの対症療法として、肉体を整えることで不安を回避できる。
もちろん根本的な原因はストレスなので、余裕があればそれらに対処していくべきだろう。でもその前に、まずは肉体の調子を整えることに意識を向けるべきなのかもしれない。人間の心と肉体は密接につながっているということだよね。
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