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チリコ戦で見えたケルバー攻略(女子テニス202)

 

ルイザ・チリコが、WTA Newcomer Of The Year 2016の4人の候補に選ばれました!

 

 

ちなみに、ルックスで選ばれたわけではありません(笑)

 

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(しかし、このルックスはある意味反則ですね(笑)

彼女の人気がブレークするのは時間の問題でしょう。

キャサリン・ベリスと並んで確実にトップ争いをしています)

  ↓

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2008年にWTA Newcomer Of The Yearになったキャロライン・ウォズニアッキはその2年後に世界ランク1位。

 

 

2010年のペトラ・クビトバはその翌年にウィンブルドン優勝。

 

 

2013年のユージニー・ブシャールは、その翌年に全豪と全仏で準決勝進出、ウィンブルドンで準優勝と、地味な賞ですが今後のテニス界が透けて見える賞でもあります。

 

 

ぜひとも、ルイーザ・チリコに取って欲しい!(*^^*)

 

 

さて、そのチリコが香港オープンの2回戦で、世界ランク1位のアンジェリック・ケルバーに挑んだのですが、降雨のために2日がかりの試合となり、結果は1-2でチリコが敗れました。

 

 

しかし、「たられば」を言ってもしかたないのですが、2ndセットは完全にチリコが押しており、ケルバーも終盤で2ndセットは捨てる戦法に出たのですが、3rdセットが始まってすぐに降雨による中断。

(その前に2時間の中断がありましたので、ここで休めたのはフィジカルがまいっていたケルバーにとっては大きかったですね)

 

 

その後も、再開してはすぐに中断を繰り返して翌日に順延となったのですが、あのまま3rdセットをやり切っていたら、チリコにも勝機はあったと思います。

 

 

さて、チリコのテニスを語るとあまりに長くなってしまうので、それよりもこのチリコ戦、そして北京オープンでケルバーを破ったエリーナ・スビトリーナ戦を観ていてこう思いました。

 

 

ケルバーには勝てる!

 

 

今年、グランドスラムで2回優勝し、準優勝も1回と、ちょっと手の付けられなかったケルバーですが、ウィンブルドンの頃までは・・・

 

 

「センターセオリーでボールを集め、対角線でのラリーを好むケルバーがアングルショットを必ず打ってくるので、それをミスするのを待つ」という作戦が有効かと思われていましたが、結局は物凄い角度のアングルショットを左右に散らされてウィナーを決められて負けるということを多くの選手が繰り返していました。

 

 

しかし、北京オープンのエリーナ・スビトリーナは、「そのときに自分が打つべきボールを打つべき場所に打つ」というものすごくシンプルな作戦でケルバーに勝ちました。

 

 

そして、今回負けはしましたが、チリコもまったく同じ戦略で臨みました。

 

 

結果、20本越えのラリーを連発する試合になりましたが、ケルバーは連戦をものともしない驚異的な体力を持っていますが(恐らく、今の女子ではNo.1)、ペースを変えたいのか、もしくはラリーも10本超えると筋肉にモロに来ますので、休みを挟むためなのかわからないのですが、随所にループボールを挟んで、しかし結局は長いラリーはことごとくチリコが取っていました。

 

 

そのほとんどが、ウィナーではなくケルバーのミスです。

 

 

その後、ケルバーは長いラリーを嫌がって、よく見せる一か八かの1stサーブからいきなりリターンエースを狙ったり、ドロップショットを放ったりしていましたが、完全にチリコが試合の主導権を握っていましたね。

 

 

ということで、あまりに単純な話なのですが・・・

 

 

ケルバーだからと策を弄さずに、ミスをせずに根気強く戦えば、ケルバーには勝てます!

 

 

もちろん、ケルバーが強いことは言うまでもないのですが、この3年ほど1位だったセレナのような異次元の強さでは決してありません。

 

 

ボクは、ケルバーは今年がピークで、来年からはランキング30位くらいの選手にも取りこぼしたりなど、昨年までのケルバーに戻っていくと予想しています。

 

 

そして、そう感じたのが、スビトリーナ戦でのケルバーの敗戦と、勝つには勝ちましたが、昨日のルイーザ・チリコ戦で、ロングラリーでミスをするのはことごとくケルバーだったためです。

 

 

 

 

しかし、チリコは本当に強くなりましたね。

 

 

元々バックハンドの精度はピカ一でしたが、フォアハンドのミスも減り、なによりもサーブがよくなりました。

 

 

ケルバーだからラリーに持ち込んでいましたが、センターへのサーブは確実に170Kmを超えていて、弱い選手ならあれで1-2-punchで決められるので、今後は予選敗退ということはもう考えられないですね。

(もっとも、その威力のある1stサーブの確率を60%まで上げたいところですが)

 

 

ボクがチリコが好きなのは、繰り返しになりますが、もはや反則レベルのそのルックスです。

 

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というのは半分は嘘で(笑)、彼女は今年、

 

 

決してインターナショナルトーナメントに逃げませんでした!

 

 

インターナショナルは、下位選手ばかり集まるので、結構勝てますしとても居心地が良いトーナメントです。

 

 

そして、堅実にランキングを50位くらいに上げるにはもってこいです。

 

 

実際、チリコがインターナショナルにばかり出ていたら、確実に優勝していたでしょう。

 

 

しかし彼女は、プレミアトーナメントに予選から出場することを選びました。

 

 

これはある意味、大博打です。

 

 

予選を勝ち上がっても、1回戦がいきなりセレナの可能性もあるのですから。

 

 

しかし、彼女はチャレンジし続け、その挑戦が今年のクレーシーズンに開花し、今ではハードコートも苦にしない選手に成長しました。

 

 

みなさん。

 

 

そんなルイーザ・チリコに、ぜひともWTA Newcomer Of The Year 2016の清き一票を!(*^^*)

 

 

→ http://www.wtatennis.com/news/article/5965073/title/vote-now-wta-newcomer-of-the-year

 

 

ただ、「Louisa Chirico」を選んで「Vote」ボタンを押すだけです(*^^*)

 

 

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コメント (19件)

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  1. それとは別で大村さんに聞いておきたいことがあるのですが、それはテニス雑誌でさんざん女子テニスで言われることが女子は男子と練習できるからジュニアの頃から海外武者修行する必要がないってずーっと言われていますよね。


    まずそれに対して自分の見解ですけど女子もジュニアのうちから海外にいけるチャンスがあれば行くべきだと思うんですよね。環境適応能力?海外適応能力といったものも必要だと思いますしそれは日本で練習していては絶対に身につかないですよね。

    あと男子と練習して実際セレナに勝てるようになるのかといったらまず勝てないですよね。ただ言葉として具体的な理由が見つからないのが口惜しいところです。

    • ボクは以前は読んでいましたが、今はテニス雑誌を読まないのですが、
      未だにそんな前近代的なことを書いてるんですか。
      ちょっと驚きですね。

      おっしゃるとおり、西岡良仁はセレナより強いです。
      しかし、彼と練習をしてもセレナに勝てる選手にはなれません。

      そもそも、ジュニア時代はまだ自我も確立されておらず、
      両親を中心とした周囲の大人の事情と、
      本人の「シャラポワみたいになりたい」という漠然とした夢だけだと思いますが、
      同じフィールドにいる選手と自分を比較しなければ、自分が今女子テニス界でどの地位にいるのかがわかりません。
      「男子選手ともラリーができる」ことを売りにしたいなら、ミックスダブルス専業にでもなればいいと思います。

      今後、プロテニスプレイヤーとしてGS優勝を目指すような選手になりたいのであれば、
      日本というテニス後進国で井の中の蛙にならずに、
      大海に出て、将来確実に自分のライバルとなる選手の強さや、彼女たちがどのようなトレーニングをしているのか、また、
      場合によっては友好を深めて情報交換をしてもいいですし、なによりも有能な人に将来専属コーチになってもらえるような
      土壌を作らなければ強くなれるはずがないです。

      理由は単純明快で、テニスは体操やアーチェリーのように自分の得点を伸ばす「絶対的なスポーツ」ではなく
      相手と強さを競い合う「相対的なスポーツ」だからです。
      そして、その「相手」は、日本人の男子選手でもなければ、自分より格下の日本の女子選手でもありません。
      テニス雑誌は、この「相対論的な観点」が完全に抜け落ちていますね。

      去年くらいから土居美咲に外国人コーチがつくようになりましたが、
      もちろんそれは土居の実力や将来性が認められたからですが、そんな彼女ももう25か26歳です。
      そんな年齢になって、やっと認められて、さらに一段上をとやっているうちに、
      スポーツ選手としては下降期に入ってしまいます。
      今彼女がやっていることは、「テニスで食っていく」と腹をくくった以上、
      17歳のときにやっておかなければいけなかったことだと思います。
      言い換えれば、そうしていれば、土居美咲は伊達公子以上のプレイヤーになっていたでしょう。

      そして、「やっておかなければいけなかったこと」こそが海外での武者修行であり、
      しかしそれをさせなかったのが、周囲の大人というのが、日本という島国の限界であり、
      だから、将来はアメリカ国籍を取るかもしれない大坂なおみにすがるしかないのが
      今の日本テニス界の実情であることを伝えるのが、むしろテニス雑誌の使命だとボクは思います。

      アンジェリック・ケルバーがこんなに遅咲きだったのも、同じ理由によるものだと思います。
      ただし、彼女は2つの利点を持っていました。
      なかなかランキングが上がらなくても決してあきらめないメンタルの強さ。
      そして、2015年についに自分の限界を感じてテニスをやめようとしたときに、
      それを翻意させてくれたステフィ・グラフの存在。
      ボクは、ケルバーがドイツ人でなければ、世界一にはなっていなかったと思います。

      しかし、日本にステフィ・グラフはいません。
      それでしたら、自分が海外に出ていくしかないと思います。

      ボクがテニス雑誌の記者でしたらまったく違った視点で記事が書けると思いますが、
      別にテニスで国体に出たわけでもないので、ボクに記事を書くチャンスはありませんが、
      技術がわからないからこそ、その選手のロードマップが俯瞰できることもあります。

      ちなみにボクは、自分の頭の中のこのロードマップを俯瞰しながらブログを書いています。

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大村あつしプロフィール

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大村あつし

1996年8月にエーアイ出版より『Excel95で作るVBAアプリケーション〜 VBAで作る販売管理システム〜』でITライターとしてデビューしたが、2007年6月にゴマブックスより出版された『エブリ リトル シング〜人生を変える6つの物語〜』で小説家に転身。まだ、IT書籍の執筆は一部、続けているが、現在の活動は小説が中心となっている。

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