BABYMETAL、ウィンブリー・アリーナ公演!
BABYMETALの2016世界ツアー初日、イギリスのウィンブリー・アリーナ公演の模様をテレビで観ました。
まず最初に驚いたのが、箱の大きさ!
って、アリーナだから当然なのですが、ここは横浜でも埼玉でも幕張でもありません。
イギリスです。
12,000人収容のアリーナは立錐の余地もないほどに満員で、もちろん日本人もいたのでしょうが、引きのカメラアングルで見る限りほぼ100%がイギリス人。
通常、日本のアイドルの「世界ツアー」というのは、スタンディングでせいぜい1,000人程度で、しかもその1,000人のほぼ100%が日本から観に行ったコアなファンというのが「通例」であることを考えると、もう、この絵だけで背中に電流が走りましたね。
次に背中に高圧電流を感じたのは、3人の自己紹介を兼ねたオープニング曲の”BABYMETAL DEATH”。
曲に合わせて、観客が「B!」「A!」「B!」「Y!」「M!」「E!」「T!」「A!」「L!」とシャウトするのですが、この発音の素晴らしいこと(笑)
叫んでいるのがイギリス人なのですから、当たり前なのですが、(笑)
「戦後70年。ついに日本からも世界に通用するアーティストが誕生したんだ」と実感した瞬間でした。
観客は、興奮のるつぼと化して、ライブは序盤から大盛り上がりだったのですが、やはり日本のライブとは明白に違いました。
日本人のファンというのは、全員が同じ行動を取るのですが、イギリス人は、
・律儀にFOXサインを掲げ続ける人
・イギリス国旗を揺らす人
・スマホで動画を撮ろうと懸命な人
・ひたすら踊り狂う人
とにかく、各自が好き勝手に盛り上げっています。
その盛り上がりの最初の絶頂は、やはりBABYMTALの人気を不動のものにした『ギミチョコ』(Gimme chocolate)。
この曲は、35年前にビートルズを聴いてから、音楽に関してはそんじょそこらの人には負けないと自負しているボクにとっても、「歴史的な曲」だと思っています。
そのビートルズは、アイドルでありながら、全員が楽器を弾き、なによりも当時の人たちを驚かせたのは、その秀逸な楽曲すべてをJohn LennonとPaul McCartneyが自ら作詞・作曲していた、前代未聞の「想定外」でした。
新しい文化が誕生するときというのは、人々はこの「想定外」に心酔するのです。
ヘビーメタルサウンドに合わせて、kawaii女の子3人が踊りながら歌う。
確かに、初見の時は誰もが「WTF」、「なんじゃこりゃ」となるのですが、知らない間にその虜になっています。
しかも、これがマスコミの押し付けではなく、インターネットという自分から情報を取りにいかないとならないメディアで火が付いたというところに価値があるのだと思います。
ということで、前にブログで紹介しましたが、日本の戦後70年の音楽のあり方を根本から変え、今後確実に世界を震撼させていくであろう歴史的な名曲、『ギミチョコ』(Gimme chocolate)のMVをもう一度貼っておきます。
その後も、『KARATE』などの、これまた聴けば聴くほどはまるような楽曲を聴いて(観て)いたのですが、途中で気付いたのは、女性の観客が多いこと。
感覚的にではありますが、5%くらいは女性だったように思います。
そして、お約束の、実質的なアンコール曲(BABYMTALのライブにアンコールはありません)『Road Of Resistance』で幕を閉じたわけですが、観客は終始大盛り上がりでしたね。
最後、日本のライブでは “See you” で終わるのですが、ここで3人が英語で一言ずつ挨拶をしたのですが、SU-METALの
“We are going back to Japan, but remember we are always on your side!”
はさすがの貫録で、スウ女王様にこんなことを言われたら、ファンはたまらないでしょうね(*^^*)
ボクは、真剣に思います。
このBABYMETALのウィンブリー・アリーナ公演は、地上波のゴールデンタイムでドキュメントを含めて2時間ぶち抜きで放送して欲しいと。
はっきり言って、BABYMETALの素晴らしさ、偉大さをわかる人は1割しかいないと思います。
でも、番組を観た中学生、高校生、大学生のどれほど多くの人が心を打たれ、世界の広さを痛感し、
「自分もYahooニュースのコメント欄に世の中に対する不満を書いている場合じゃないぞ」と気付くことでしょう。
BABYMETAL、ウィンブリー・アリーナ公演には、確実に教科書よりも大切なことが詰まっています。
さて、快進撃を続けるBABYMTALですが、次のターゲットは当然アメリカです。
しかし、アメリカは、「人種のるつぼ」「自由の国」「チャンスの国」「アメリカンドリーム」なんて言っても、この国はアジア人には極めて閉鎖的です。
世界的なスーパースターだったジャッキー・チェンでさえ、アメリカだけはなかなか征服できずに、人気を勝ち取るまでに15年かかりました。
しかし、水野由結がインタビューで「私たちが進むべき道は間違えていない」と語ったように、その強い信念があれば、来年にはアメリカ征服も見えてくるでしょう。
最後に蛇足ですが、BABYMTALのインタビュー担当は、基本はやはりSU-METALなのですが、彼女が話している間、菊地最愛はうっとりとした顔でSU-METALの美麗な横顔を見ながら、敬語も丁寧語もパーフェクトなSUの美しい日本語に酔いしれているのですが、水野由結は幽体離脱していることが多いです(笑)
もっとも、こうした音楽以外のところでも魅力的なのがBABYMTALですし、あのビートルズも、音楽だけでなくユーモア溢れるインタビューで、次々に批判的だった「大人たち」を虜にしていきました。
さて、次は東京ドーム公演ですね!
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