ハレプ VS ティメア・バボス(全米オープン観戦記16・カサキナを気絶するまで応援するブログ152)
テニスはメンタルのスポーツと言われますが、これだけメンタルが行ったり来たりする試合は珍しいですね。
シモナ・ハレプ VS ティメア・バボスの3回戦。
1stセットは実力通りにハレプが取って、ただ2ndセットになってバボスのショットが物凄く深くなり
(恐らく、本人はあそこまで厳しいところを狙ってはいないと思います。
あんなショットが毎試合打てるなら、190Km超えのサーブを持っているバボスが34位にはいないと思うので)
ハレプも「ここはギアを上げないと足元をすくわれるぞ」と思ったような気がします。
以下、ボクの妄想全開ですが、2ndセット途中からハレプのメンタルが崩壊し、彼女の精密機械のようなコンピューターも破壊したことはテレビを観ていればわかることですが、ボクはその原因は誤審だと思います。
バボスのショットにアウトのコールはありませんでしたが、ハレプはラリーを止めてチャレンジ。
これが、ボール2個分というとんでもないアウト。
これだけひどい主審や線審は、1年通してもあまり見ません。
バボスのプレーが良くなってきていて、そこに集中したいときにこの大誤審ですから、審判との不信感とも戦わねばならず、この直後からハレプのメンタルが壊れました。
そして、気分の乗らないハレプは2ndセットを意図的に落として、3rdセットで仕切り直し、という作戦に出ます。
ところが、その3rdセット開始早々、ラリーの最中、バボスが打って、ハレプがリターンをして、そのリターンをバボスがショットする準備に入ったタイミングで、線審の「アウト」のコール。
あまりに「アウト」のコールが遅かったので、ボクは観客が叫んだのかと思いました。
で、今度はバボスがチャレンジするわけですが・・・。
しっかりと「イン」でした(苦笑)
あまりのレイト・コールの上にさらに誤審。
この線審はグランドスラムでは稀に見るポンコツです。
観ているだけのボクもしらけましたので、自分の横にいるときに限って誤審を繰り返す線審に、再びハレプのメンタルが崩壊。
それを象徴するのが、ハレプが打ったボールが2個分アウトしたのですが、このときはきちんと「アウト」のコールはありましたが、そのコールをした線審を皮肉るかのようにハレプがチャレンジしました。
「あなた、さっきはそのボールをインと判定したわよね」というハレプの抗議だったのでしょう。
これでバボスの勝ちは確定だと思ったのですが、本人もそう思ったのでしょう。
しかし、「勝つと思うな、思えば負けよ」という日本の古いことわざがありますが、勝ちを意識したバボスにドンドンとミスが出始めて、終わってみればハレプの勝利。
本当にテニスはメンタルスポーツであることを再認識しました。
それから、WOWOW批判はしないようにしているのですが、さすがにこれだけは言わずにいられません。
WOWOWはハレプをくどいくらいに「今大会のダークホースの一人」と紹介しますが、
「優勝候補の一人」ではないんですか?
ハレプは今年、ツアーで3勝を上げているんですが・・・。
WOWOWは、ウィンブルドンではガルビネ・ムグルサを「優勝候補の筆頭」に挙げていましたが、ボクは初戦敗退だと思っていました。
(実際には2回戦敗退)
まあ、全豪オープンでハレプがジャン・シューアイに1回戦負けをしたイメージが強いのかもしれませんが、ハレプが優勝したときに、間違っても
「ハレプ、まさかの優勝!」とは言わないでくださいね(笑)
最近の画像つき記事
-
ソフィア・ケニン、リヨン・オープン優勝!(女子テニス359)
-
ソフィア・ケニン、リヨン・オープン決勝進出!(女子テニス358)
-
ソフィア・ケニン、全豪オープン2020優勝!ガルビネ・ムグルッサを撃破!(女子テニス357)
-
ソフィア・ケニン、大大大金星!アシュリー・バーティーを撃破!(全豪オープン2020)(女子テニス356)
-
ソフィア・ケニン、勝つには勝ったが・・・(全豪オープン2020)(女子テニス355)
-
ココ・ガウフはなぜ負けたのか(全豪オープン2020)(女子テニス354)
-
大坂なおみは、なぜココ・ガウフに負けたのか(全豪オープン2020)(女子テニス353)
-
ワン・チャン、セレナ・ウィリアムズを撃破!ココ・ガウフ、大坂なおみを撃破(全豪オープン2020)(女子テニス352)
-
ベンチッチ、オスタペンコを撃破!(全豪オープン2020)(女子テニス351)
-
シャラポワはこのまま引退してしまうのか?(全豪オープン2020)(女子テニス350)