昇華
日本に、「女性から男性へ想いを伝える」という独自のバレンタインのイベントを導入したのは、メリーチョコレート。
初めてのバレンタインイベントの売り上げ170円。昭和33年と現在は貨幣価値が違うとはいえ、惨敗です。
しかし、あきらめずに翌年も開催。その際に、チョコやメッセージカードを贈りあうという西洋の風習に、上記の「女性から男性へ」という独自の要素を加えてイベント性を高めたことが成功の秘訣です。
2000年からは、15年連続パリのサロン・ド・ショコラに出展し、日本のチョコレート技術の素晴らしさを世界に発信しています。
2014年には、ゴールドタブレットという出展企業内最高位を獲得。
単にチョコレートという日本にとっては海外から受け入れたチョコレートを、日本人はこれだけきちんと作れるようになったんだよ、というだけではなく、そこに日本にしかない素材を使って独自性を高め、チョコレートは日本の食文化のひとつだと主張したことが、この栄誉につながったのではないかと私は思います
イタリア料理に起源をもつ、フランス料理が世界三大料理となっているように、受け入れて、自国の文化に融合させて、自国の文化として昇華させたものが評価を得ていきます。
新ブランド「Tokyo Chocolate」、注目の東京素材を使った受賞記念シリーズの「MARY’S GOLD Chocolatier」のジャパンコレクション。世界に発信したい商品です