2.自分の時間、他人の時間(2)
サザエさんシンドロームの人は仕事を楽しんでいない。これは確かに事実でしょう。もし、「つまらない。しかし生活のため」と割り切って働いているのであれば、こうした人にとって、「会社で働いている時間」は「他人の時間」と言うことができます。現実を見ると、このように、多くの人が一日の大半を「他人の時間」として過ごします。
その後、家に帰って、ビールを飲んだり、テレビを見たり、読書をしたり、束の間の「自分の時間」が訪れます。しかし、朝起きて出社したら、そこからは再び「他人の時間」です。
ここまでは、私が声高に叫ばなくてもみなさん気付いていると思います。では、さらに一歩進んで考察してみます。朝起きたら朝食を取る。なぜか。このとき、「はあ。今日も仕事だ。面倒だけど、仕事のためにも朝食を食べておかないと」と考えながらご飯やパンを口に運んでいるのであれば、すでにこの朝食の時間も「他人の時間」と考えられます。
一方で、仕事が「他人の時間」ではなく「自分の時間」であるという人もいます。大好きな仕事を通じて自己実現を図る。喜びの中で日々の仕事を全うする。このような人はサザエさんシンドロームとは無縁であることは想像に難くありませんが、かと言って、仕事を愛せない人は例外なくサザエさんシンドロームに陥ってしまうわけではありません。
この理由は後で明らかになりますが、いずれにせよ仕事を愛している人は、仕事そのものが「自分の時間」ですから、その時間をより輝かせるための原動力として朝の食事を楽しみます。いえ、「自分の時間」が待っている場に向かうためだと思えば、満員電車に揺られることすら楽しんでいるのかもしれません。
また、まさしく私は、そうした人生を送ることを提唱しているのですが、物事には順序があります。ブログを始めたばかりでいきなり、仕事を「他人の時間」ではなく「自分の時間」にしましょうと理想論を振りかざすつもりはありません。
それに、かく言う私自身も、目標だった作家として日々を過ごしていますが、正直、楽しいことばかりではありません。たとえば、逆立ちしてもアイデアが出ないときのストレスたるや尋常なものではありません。しかし、それでも書かなければいけないのが作家ですし、そのストレスから避け続けていれば、確実に仕事を失います。
しかし、そうは言っても、「出もしないアイデアをひねり出す」のはやはり苦行です。こんなときには、仕事そのものが「他人の時間」だと感じられます。ところが、私の場合、こうしたときでも大きな不満や憂鬱はありませんし、サザエさんシンドロームに陥ることもありません。その理由は、「自分の時間」が「他人の時間」に引きずり込まれてしまわないように意識しているからです。
朝食を「仕事のため」と思ってしまったら、その瞬間に「他人の時間」に引きずり込まれてしまいます。ですから、私は、朝食はあくまでも朝食として楽しむことを心掛けています。そうすれば、その時間は「自分の時間」として楽しく過ごすことができます。
また、どこの世界にも相性が合わない、という人はいるものですが、私はそうした人との打ち合わせに出向くまでの車中は、本のことは忘れて音楽を楽しむようにしています。すると、苦痛どころか、知らず知らずのうちに「この時間がいつまでも続いて欲しい」とさえ思えるのです。私の頭の中には、大好きなビートルズだけでなく、「自分の時間」も流れているからです。
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面白い、さすが小説家です。
歌舞伎町さん、ありがとうございます!
これから頑張りますのでよろしくお願いいたします(*^^*)