三つ子の魂
赤坂の「AUX BACCHANALES」で買って来ていただいたパンのひとつ。
多分、このパンを多くの人は“ハイジの白パン”と呼びます。
よね…昭和な私だけでは、ないですよね
「アルプスの少女ハイジ」がカルピス提供の一連の名作シリーズとして放映され、すっかりそのイラストがハイジのイメージとなったように、その物語の中でハイジが憧れた白いパンと、ハイジが山小屋でおじいさんと食べていたとろとろのチーズが「ハイジの食べ物」として定着しました。
(なるべく)焼き目を付けないようにして白く焼き上げるパンは、いつしか「ハイジの白パン」と呼ばれるように…もしかしたら、それで当時はかなり売り上げが違ったかもしれませんね。
あれから四半世紀以上、いまでもこのパンは「ハイジの白パン」。
最初にポルトガル船が日本に伝え、その時にpaoと呼ばれていたため、日本人は最初にその食品をpao=パンと認識しました。
だからいまでも日本ではそれを「パン」と呼びます。本格的普及に貢献したイギリスではBreadと呼ばれていたのに、「パン」は「パン」のままで、「ブレッド」には変わりませんでした。
そんな民族性のある私達だから、もしかしたら100年後もこのパンは「ハイジの白パン」なのかもしれません。