適時
お料理は、それを最も美味しくいただけるタイミングで提供すべき。
と、いうのはレストランにとって守るべきセオリーです。
一方、食べ手側も最も美味しいタイミング、すなわち提供後すぐに食べるのがマナーであると私は思います。
おしゃべりにかまけて目の前で伸び伸びになったパスタ…アルデンテで提供することを心がけたシェフが見たら、ちょっと悲しい光景なのかもしれません。
ある意味、写真を撮るというのはマナー違反をしてしまっていることであり、食べ手としては禁忌を犯しているのではないかと思う時があります。写真的にもやはり一番美味しそうに見えるのは提供直後。食べてしまっては取り返しがつかないので、何枚か角度を変えて撮ったりしてしまいますが、そうするとどうしても一定以上の時間が経過してしまいます。食べる方のタイミング、逸しているのかもしれません。
「どうぞ黄身が固まらないうちにお召し上がり下さい」
人気メニューの「黒トリュフのオーブン焼き」。目の前で山盛り削ってくださったトリュフに感動して写真を撮り続ける私に、ギリギリのタイミングで気付かせてくれた「Ristorante la Brianza」のスタッフの方、そして奥野シェフ…ご心配おかけしました~
お蔭様で、せっかくのお心遣いを無にすることなく、美味しくいただけました。
プライベートの食事で撮影…考えモノですねでも、写真がないと…悩ましい