坩堝
人種の坩堝(るつぼ)と、呼ばれることもあるように、アメリカ合衆国は多民族国家です。
だからでしょうか、単一民族国家である日本よりももっと狭い単位で街の様相が変わったりします。
ここから先は、中国人街。ここからはイタリア人街。
そんな説明を受けながら、NYをぐるりとバスで巡ったことがありますが、ほんの5分で風景が一変するようなことも珍しくありませんでした。
華やかな高級ブランドの店が立ち並ぶ「5番街」、マンハッタン島から橋を渡ったところにある住宅地「ブルックリン」、メニューに地区名を付けている「MARTINIBURGER」。
「ブルックリン」は、たっぷりのマッシュルームとゴーダチーズに、ハーブバターソースをかけていただきます。
ぷっくらまあるいマッシュルームの形や、まろみのあるバターソースの風味が、暖かな家庭のイメージを表現しているのでしょうか。
「5番街」はゴーダチーズとチェダーチーズでチーズの味を深めてアイオリマスタードで輪郭を引き締めた個性的な組み合わせ。「5番街」で買い物をするセレブな方々、流行を取り入れながら誰ともかぶらない自分だけのファッションを作ろうとする姿勢…なのかな?
お店の人気NO.1メニューは「ブルックリン」。震災後の日本人の求めるものが表れているように感じるのは私だけでしょうか