大村あつしオフィシャルブログ

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　昔から、本などで非常によく見かける主張があります。

「目標は高ければ高いほどいい。また、目標を達成できたかどうかは二の次だ。目標にチャレンジした結果、自分がどのステージに立つことができたのかが重要だ」

　要するにこういうことです。

　年収一千万円を目標にして実際に一千万円稼いでいる人。かたや、目標は年収四千万円だが、実際の年収は二千万円の人。両者を比較すると、後者のほうが倍稼いでいる。すなわち、後者のほうが前者よりも幸せである。また、前者が年収一千万円しか稼げないのは目標が低すぎるからだ。

　しかし、私はこの主張には異論を唱えたいと思います。確かに、後者のほうが前者よりも優れていることは否定しません。ですが、彼の心の中は、「目標額の半分しか稼げない」という悲観に満ちているはずです。一方、前者は、目標を達成したという豊かな気持ち、すなわち、お金よりももっと大切なものを手に入れているのです。

『幸せか不幸かは主観である』のところで述べたことの補足になりますが、幸せは、客観的に見てどのステージに立っているのかで決まるのではありません。当人が充足感を持てるか否かで決定するのです。

「え？　ところで、あなたはその大学に合格できたのか、ですって？」

　はい、おかげさまでその大学には無事に合格することができました。私のつたない英語力でも合格できたのは、小論文の内容が「幸せの本質」を突いていたからなのでしょうか？

　もっとも、今となってはその合格理由を知る由もありませんが(笑)。

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