ウォズニアッキ VS キーズ(全米オープン観戦記19・女子テニス155)
今大会の優勝候補の一人、マディソン・キーズが、元世界ランク1位のキャロライン・ウォズニアッキと対戦しました。
今の女子テニス界で「守備型」の代名詞はアグネスツカ・ラドワンスカですが、ボクは彼女のテニスが好きではありません。
理由は単純で、観ていて面白くないからです。
しかし、ボクが女子テニスに興味を持ち始めたころ、「守備型」といえばキャロライン・ウォズニアッキでした。
しかも、世界ランクは1位でした。
そして、当時はボクはウォズニアッキが嫌いだったのですが、それは「テニスが面白くない」からではありません。
いえ、「面白くなかった」のですが、それはテニスではなく「彼女の発言」です。
たとえば・・・。
「今では、すべてにおいて私は『彼女』を上回っている」
この発言の「彼女」とは、どう考えてもマリア・シャラポワです。
ウォズニアッキは、確かに世界ランク1位でしたが、それより5年も前に1位になっていたシャラポワは、2011年当時、すでにウィンブルドン、全米、全豪の3つのグランドスラムで優勝していました。
(翌年には全仏で優勝し、キャリアグランドスラマーになります)
すなわち、ウォズニアッキは、こう言いたかったのでしょう。
「私はグランドスラムの優勝はないが、私のテニスはシャラポワより上だ(だから、私が世界ランク1位なんだ)」
「テニスだけではない。ルックスでも私が上だ」
こうした発言から、マスコミの間でも「ウォズニアッキはシャラポワより稼ぐ女」と言われましたが、多分、シャラポワのほうが稼いでいました。
(まあ、どっちが上でもいいのですが)
また、「シャラポワより美しい」とも言われましたが、これも個人の主観だから別にいいです。
ただ、今ほど女子テニスに詳しくなかったボクは、「女子テニス=シャラポワ+その他大勢」と考えていたので、「その他大勢」のウォズニアッキの発言はあまりに不愉快で、ある意味一番嫌いな選手でした。
もっとも、それから時が経つにつれ、ボクは「嫌い」を通り越して「無関心」になっていきます。
「壁」と恐れられていた守備力に頼らずに、攻撃型のテニスを始めて、それがさして強いわけでもなく、ドンドンと忘れていきました。
さらには、今年も彼女の試合は何試合も観ていますが、いつも負け試合なので、「無関心」から「同情」に変わりつつありました。
ウォズニアッキがオールラウンド・プレイヤーを目指していることはテニスを観ていればわかるのですが、「守ってもダメ」「攻撃してもダメ」ですから、もうTOP50にすら戻れないと思っていました。
ところが、今大会に入ってウォズニアッキが変わりました!
「守ってよし」「攻撃してよし」
見事なオールラウンド・プレイヤーになりました。
試合を観た人は、マディソン・キーズのミスが多かったと思うかもしれませんが、相手が勝手にミスをし出すのが「守備型」の選手の強みで、それはラドワンスカの試合を観ていても一目瞭然です。
さらには、相手のミスを待つのではなく、突然のダウンザラインや強烈なアングルショット。
攻撃も冴えていました。
ただ、個人的には、まだまだハレプのほうが上だな、と思いましたが。
いずれにしても、今日のようなテニスが継続できれば、TOP10復帰も十分にありますね!
Wozniacki is back!
と言ったところでしょうか。
ただ、そのためには、このような「野外活動」は控えてテニスに専心したほうがよさそうですが(笑)
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ウォズニアッキは初戦のタウンゼント相手にはまだ酷い状態でフルセットでなんとか勝ったのですが2回戦のクズネツォワ戦でいきなり4ゲーム連続でとられた後どういうわけか6ゲーム連続で取替してセットをとったのが未だになぜなのかわかりません。
自分も全米終わりでまた野外活動やりそうな雰囲気ありそうなんですよね。
オファーするほうもするから困りますよね。
シャラポワみたいに強いのであれば、ビキニになろうと、お菓子出そうといいんですが、
せっかく悲願だったオールラウンドプレイヤーとしてプレーが定着し始めているときの
野外活動はやめてほしいですね。
まあ、彼女ももう中堅ですし、ムグルサなんかは
「キャロラインほど人間として素晴らしい選手はいない」
と言っていますし、今回のようなテニスをしてくれるならボクは応援します。
なんだかんだと、ルックスはいいですし(*^^*)