沈黙の重さ
10年ほど前、初めてNYに行きました
同じツアーの皆さんが、ミュージカルだの美術館(ミュージアム)だのと文化的な生活をしている間、私はずっとベーグル屋巡り
帰りのトランクはベーグルでギッシリ飛行場でのX線検査では、丸い輪っかがたくさん写っていた事でしょう
その旅の最中、半日だけ単独行動をしました。本屋に寄って、スーパーに寄って、あとはやっぱりベーグル屋巡り…あちらでも有名な「エッサベーグル」のうちの1軒にてランチを食べた時の事です。
ベーグルは「軽くトースト」してくれと言ったのですが…食べてみたら、苦い
で、パンの裏側を見たら真黒です
今だったら絶対に、通じようが通じまいが、真黒なパンを店員さんに見せながらカタコト英語で抗議をしていると思うのです
が…当時の私は、不服に思いながらも黙ってそれを食べてしまいました。「アメリカじゃこれも商品なんだな~」なんて妙に自分を納得させながら。
エッサベーグルは、確かにベーグラーと呼ばれるベーグル愛好家の間では評価が高いお店のひとつですが、私は問われても絶対に名前は挙げません。
あれから10年、今度はピザで真っ黒な目に遭いました。
今回は日本語圏の出来事なので、がっちり文句を言うことも出来たのですが…お店にとっては運良く(?!)直接私のだったわけではなく、ツレの頼んだものだったことと、ツレが「まぁいいよ」と言ったので抗議はしませんでした。
でもお店を出て一言、「ここはもういいかな~」。
「まぁいい」は、「これで満足」ではなく…「ここには何も言わなくていい」なのです。そしてその後には「どうせもう来ないから」が続いてしまうのです。
忙しいから、ロスが出るから…ほんの少しの甘えがもっと大きな損失に繋がってしまう。別に飲食店だけの話ではなく、人生全般そうですね。
私も気を付けなきゃ
NYだろうが、有名店だろうが
江戸っ子は 文句は言いません
ただ 二度と 足は向けない、
それだけです。
あ、そうなんですね。
じゃあ黙って飲み込んで来て良かったのか…
あ、私江戸っ子じゃないんだった^_^;