大蒜
大きな蒜(ひる)と書いて、ニンニク。昨日から、漢字ネタ続きます
蒜はネギ・ニンニク・ノビルなどの食用となるユリ科の多年草の古名だったようですね。
根茎を食用とする臭いの強いネギ属の植物を総称して蒜(ひる)と呼んでいたのですが、特にノビルと区別する場合にはオオヒル(大蒜)とも称したことから、現在でも漢字表記は大蒜です。
ニンニクの語源は、困難を耐え忍ぶという意味の仏教用語の「忍辱」とも言われています。
古代エジプトでは、ピラミッド建造に携わった労働者へ配られていたというほど、古くから人間とのかかわりをもつ植物で、中央アジアが原産地。日本への渡来もかなり古いと考えられ、日本最古の歴史書「古事記」にもその記述があるほどです。
ただし、昔の使われ方は料理ではなく滋養強壮などの薬効に着目されたもので、例えば、平安時代の小説「源氏物語」では風邪をひいた娘がニンニクを服用したという話が出てきます。ちなみに生薬名としては、読み方が変わり大蒜(たいさん)となります。
また、ニンニクは、仏教、特に禅宗では精力がつき過ぎて人間の心を乱すものとして、酒と共に避けられたこともあり、明治になり肉を食べるようになるまであまり普及しなかったのだとか…でも宗教上避けられていたとは言え、お酒が普及していなかったとは思えないので理由としてはちょっと弱いような気がしなくもないですが
ま、なににせよ、現在のように身近な野菜となったのは、高度経済成長期、食の洋食化の進んだ頃のことなのだそうです。
残念だなぁ、実感わかないわ。産まれてなかったから(バシっ!←マイ突込み)