革命
根津の「un petit tour」で、ルイ16世の後押しでジャガイモ栽培の普及に尽力した「アントワーヌ・オーギュスト・パルマンティエ(Antoine Auguste Parmentier)」にまつわるお料理をいただいてきました
18世紀、中世ヨーロッパは寒波に襲われ、農作物が採れず食糧難に陥りました。その時期の風景画には、テムズ川が凍っているところが描かれていたりします。
ドイツも、フランスも、同様に気温が低く、特に平民達は食べるものが手に入らずに苦労しました。そんな時に救世主となってくれたのが、新大陸からヨーロッパに持ちこまれたジャガイモでした。
ドイツではフリードリヒ2世が、フランスではルイ16世がその普及に尽力したとされています。
フリードリヒ2世は「栽培しないと鼻(耳)を削ぐぞ」などとかなり強引に、ルイ16世はファッションリーダーでもあった王妃マリーアントワネットの髪にジャガイモの花を挿したり、王室のジャガイモ畑の夜間の警備をわざと緩くして盗ませたりとかなり緩やかな方法で。
マリーアントワネットの「パンがないならお菓子を食べたらいいのに」の一言がベルサイユ行進を、さらにはフランス革命を引き起こしたとする説もありますが、もしその時に彼女が「パンがないならジャガイモを食べたらいいのに」と言っていたら…フランスはいまでも王政だったかも?!