林檎
旅先で不足しがちなもの、それは食物繊維と微量栄養素。
カロリーは結構取れてしまうのですが、この2つは意識しないと必要量を摂取するのが難しいです。
そんな悩みを解決してくれるのが果物、地のものは美味しいですし旬の時期にあたった時は是非食べてきたいものでもありますよね
長野や青森などに出掛けた時には林檎、ということになりますでしょうか。
林檎って、日本のものだか外来種なのか、ちょっと分かりにく果物ですが、調べてみると最古の林檎栽培の形跡はトルコで発見されているらしいですね。今から大体8000年前くらい、新石器時代のことだったとか、そうでないとか…。もともと林檎の栽培を熱心に行っていたのはアングロサクソン族、ヨーロッパのあたりが中心地だったのです。大航海時代にアメリカ大陸へ伝わり、それぞれの国で栽培されていたものを持ち込んだのでアメリカにはたくさんの種類があるようです。
日本で“りんご”の名が記録されたのは平安時代の中頃(918年)です。
その言葉は粒の小さな野生種の林檎、中国 から渡来した「和りんご」とか「地りんご」と呼ばれるものを指していたそうですよ。
現在は林檎の名産地である北信濃では、それを「高坂りんご」と呼んでいて、お盆には善光寺で売られていたそうです。
今日のようなりんごがつくられ始めたのは、役130年ほど前から。1871(明治4)年に開拓史がアメリカから75品種を輸入し、内務省勧業寮試験場が中心に苗木を全国に配布、試作が行われましたのが初めだそうです。
その結果、りんごは信州や東北地方などの比較的冷涼な地域に適していることが分かり、適地において新作物として普及しました。冷害でお米が実らない年でも実をつけることができる林檎は、寒冷地では重要な作物となったようですね。
従前の「和りんご」と区別するために、最初は「西洋りんご」や「苹果」と呼ばれましたが、品質、果実の大きさが優れていたために、「和りんご」よりも栽培されるようになったため、次第に単に「りんご」と呼ぶようになったのです。
なるほど…この「たてしなっぷる」のアップルクグロフにはそんな歴史があったのね