移住
東日本大震災を機に、東京から移転してしまったパン屋さんが何店かあります。
主に関西方面へ。
小さなお子さんがいらっしゃるから、という理由が主なようです。
その店のパンを購入していた我々消費者としては残念ですが、各家庭の事情にまで踏み込めないので致し方無し、です。
我々にとって影響があるだけではなく、ご本人にとっても環境を新しくするのは大事(おおごと)でしょう。
せっかくついたお客さん、せっかく捉えたお客さんの嗜好、慣れた仕事場の配置…全てが変わってしまいます。
例えばご実家の近くへの移転ならば、まだ土地柄が分かる分、気分的に楽な部分もあるかもしれませんが、全く新しい土地の場合はストレスも多いことでしょう。
「ベーグル屋 ハル」の場合も、移転時期が東日本大震災と関連しそうな時期だったのでもしかしたら…でも、店頭で対応して下さった方がお母さんっぽかったこと(店主を「おにいちゃん」と呼んでいらっしゃいました)から、ご実家近辺のこだわり素材を求めての移転でもあったものと思われます。
使用している地域の食材を、この日に行われる地元のイベントを、多分まだまだ仕込みで忙しい開店直後だったにもかかわらず丁寧にお話し下さった、春野仁宣さん。
もうすっかり、上田のパン屋さんです。
商圏を半径○キロと設定することは、インターネットの普及したいまは古いと言われることもおりますが…やはり近隣の住人を満足させられて初めてそこにある意義があると私は思います。
上田に移転した意味、意義、充分に感じていらっしゃる素敵な笑顔でした。
これからも頑張って下さい!