馳走
夏になると、飲食に関しては熱くなくて喉越しのいいものが優勢になります。
ご自宅でもそうめんやそばなどが食卓に乗る回数が増えるのではないでしょうか。
食べ手にとってはなんとも涼やかで、食欲のない時期にも食べやすいものですが…よく考えると、こうした麺類を茹でるのには熱湯が必要です。準備をする人にとっては、決して「涼しい」メニューではないのかもしれません。
「ごちそうさま」の「ちそう」は「馳走」と書き、その準備のために走りまわることを意味しています。そこから転じて「食事を出すなどして客をもてなすこと」、または「もてなしのための料理」となりました。
暑い時期に、火のそばでそうめんを茹でるのも一苦労。山野を駆け巡って…と同じとは言い切れないかもしれませんが、今日もそうめん?などと、決して言ってよいことではありませんね
涼やかな夏の風物詩、感謝して楽しみましょう
*写真はお昼に伺った「無門」の会席弁当の締め蕎麦です。