役割
正式なイタリア料理、いわゆる正餐と称される食事のスタイルでは、メインの前にパスタやリゾットを食べます。
(つきだし)→前菜→パスタ→メイン→デザート、こんな順番になったのは食糧事情が悪かった頃の影響だとされています。パスタやリゾットでお腹を膨らませて、メインをたっぷり食べなくても済むようにするためだとか、そうでないとか…。
食べざかりの子供を外食に連れて行く前に、大きなおにぎりを食べさせるようなものでしょうか
不思議なところは、「腹膨らまし」という位置付けからあまり力を入れていないように見えて、パスタは種類も多いですしソースも多種多様…パスタ作りの道具の中にはかなり場所を食うようなものもあったりします。
炭水化物は締めに食べる日本では、メインの後にパスタの方がしっくりきます。また、そばやうどんの延長で、パスタを中心とした食事をすることもありますね。
イタリアではこういう食べ方はしないのだという人もいますが、実際にはあるそうです。パスタ抜きのメイン+パンや、パスタの後メインなしでデザートなど、まさに日本と同じような食事スタイルもアリだとか…。
近年は、パスタの消費量が若年層を中心に落ち込んでいるそうです。25%ほどの減少、フランスのパン消費量の減少が起きた時の原因とは違って、これは「パスタは太る」と倦厭されていることが原因です。
なるほど、カロリーを得るために食べていたものだからこそ、カロリー過多の時代には不要とされる…理にかなっているようにも見えます。
でも…食糧難の時代にはもてはやされて、そうでなくなったら切り捨てでは、パスタの立場は?!パスタ製造会社は悲鳴をあげているそうです