名産物×2
浜松といえばうなぎ。
最近では餃子も有名ですが、浜名湖あたりのうなぎの養殖が盛んなことから、こちらのイメージの方が先に出来上がりました。
うなぎを大量に扱うからこそ、その残渣も多く出ます。皮は食べますが、頭、骨など捨てられてしまうところももちろんあるのです。
うなぎを扱う飲食店やうなぎの加工業者などに協力を求め、それらを回収してうなぎエキスを集め堆肥に混ぜて利用します。
その堆肥を使って育てているのが「遠州さつまいも」、御前崎のあたりで作られているさつまいもです。
さつまいも栽培が遠州に伝わったのは江戸時代中期にあたる明和3年(1766年)です。御前崎沖で薩摩藩の御用船「豊徳丸(とよとくまる)」が座礁した時に、船員24名を二ツ家の組頭・大澤権右衛門(おおさわ・ごんえもん)親子達が助けました。薩摩藩から謝礼金20両が届いたのですが、権右衛門はそれを断り、3種のさつまいもとその栽培方法を伝授してもらい…ということらしいのです。
ちなみにうなぎの養殖が始まったのは明治初頭なので、歴史的にはさつまいもの方が長いことになります。知らなかった…
この2大名産物がコラボレーションしたのが「うなぎいも」。主にお土産商品に利用され、キャラクターまで作って地域をあげて普及に力を入れています。
写真はうなぎいもタルト、他にプリン・どら焼きなどがあり、高速道路のSA・PAや県内のお土産物店、スーパーなどで販売されています。1軒、パン屋さんが「うなぎいもラスク」というものを作っているようでもあります。商品的にはさつまいも餡と生クリームで作った生クリーム大福が気になるな…
地域活性化の対策、応援してあげたいですね!
出先で目を引いた「ゆるキャラ」をきっかけに、勉強になりました。「ゆるきゃら」効果も、侮れないです