悦色
和顔悦色施(わげんえつじきせ、)仏教で教えられる布施の行為のひとつです。
布施とはすなわち、お金や物を人に施す行為の事。例え裕福でなくても、その気持ちがあれば出来ると釈迦は説いています。
それが無財の七施という教え、七施とは眼施、和顔悦色施、言辞施、身施、心施、床座施、房舎施とされています。
優しいまなざし、それをもって接すること、優しい言葉、奉仕、感謝の心、場所や席の譲り合い、一宿一飯のもてなし、といったところでしょうか。
特に「和顔悦色施」、やさしいほほえみを湛えた笑顔で人に接することはどんな人でも、どんなシーンでも、「施し」易いとのではないでしょうか
なんてことを思い出したのは、旅先のパン屋さんでの対応がきっかけ。
京都の「Maam Veranda」では大きなキャリーバッグをひっぱっているとドアを開けてくれました。
パンを食べていきたいと言ったら温めてくれて、お手拭とお水を付けてくれました。
最近なにかと追われていて、ついつい無表情になりがちな私ですが、きっとその瞬間は私も顔をほころばせることで喜びを表明できていたのではないでしょうか
与えられないと、返せないのはまだまだですが…