新小麦
とかち小麦ヌーヴォーとは
その年に収穫された北海道十勝小麦の「収穫したて」、「挽きたて」を、味わってもらい、「新小麦」という新たな小麦の楽しみ方を提唱する取り組みです。
協賛の全国100店舗のパン屋さんで「ヌーヴォー小麦」で作ったパンが「とかち小麦ヌーヴォー解禁日」である9月23日より発売されています。
9月23日解禁日には産地の十勝で、9月28日には東京でイベントも行われました。
消費者にとっては、ワインと同じように「出来たて」を楽しめるイベントとして嬉しい限りなのですが、作り手にとっては少々やっかいでもあるのです。
と、いうのは…収穫直後の小麦というのは、実はあまり生地づくりに向かないからです。
小麦の粒、収穫してすぐはまだ細胞組織が生きています。つまり、収穫したての小麦を挽いた粉には小麦に含まれている成分を分解する作用がある各種の酵素の活性が強く、さらに小麦粉生地を軟らかくする還元性物質の量も多いので、パン(もしくはケーキ)を作ったとしても、生地がだれてしまったり、思うように膨らまなかったりするものなのです。
その困難に、敢えて挑戦した100店のパン屋さんで、「ヌーヴォー小麦パン」が販売されています。
小麦ヌーヴォー規約では「その年に穫れた」小麦を製粉した小麦粉100%で製造されたパンだけが「ヌーヴォー小麦パン」を名乗れることになっているとか…そして、2014年産ヌーヴォー小麦のパンの販売は12月31日までとのこと。
新小麦を楽しんでください
*写真は千葉県松戸市の「Backstube Zopf」のヌーヴォー小麦パンです。