今日の言葉 12月31日
『瞑想は人生にとって必要不可欠である』
影響、つまり経験からの影響、知識からの影響、外面的内面的動機による影響という、この問題全体を理解すること、何が真実で何が偽りであるかを見出すこと、偽りと言われているものの中に真実を見ること、このようなこと全てには、途方もない洞察、あるがままに物事を把握する深い内面的理解が必要です。そしてこのプロセス全体が、間違いなく、瞑想のあり方であるのです。
人生、私たちの日々の生活において、美が必要不可欠であるように、瞑想も必要不可欠なものです。一本の美しい木や夕暮れ時のうっとりするような素晴らしい空を眺めたり、日が沈むにつれ、雲が立ち込める地平線を見たりするためには、美を知覚することや物事───美しいもの、醜いもの───に対する感性が欠かせません。
こういったこと、すなわち美を知覚し、瞑想のあり方を理解することは全て必要なことです。なぜなら会社に行くことやいざこざ、悲惨さや終わりなき緊張、不安や深い恐怖、愛そして飢えが生であるように、こういったこと全ても、また生であるからです。
実際にこの生を把握すると、その時、瞑想のプロセス、沈思熟考のプロセスが起こります。と言っても、何かについての沈思熟考ではありません。存在のこのプロセス全体に気づいていること、それを観察すること、その中に冷静に分け入っていくこと、そしてそれから自由であること、これが瞑想なのです。
〜クリシュナムルティ著『四季の瞑想—クリシュナムルティの一日一話』より〜