関西と関東の境界線
ボクが20代の頃、『探偵ナイトスクープ』という番組で伝説に残る企画があった。「アホ」と「バカ」の境界線を調べたというもの。
関西では友人等に親しみを込めて「アホ」と言う。だから「バカ」と言われるとムカっとする。
関東では親しみを込めて「バカ」と言うそう。それゆえ「アホ」と言われたら侮辱されていると思うかもしれない。
この言葉の境界線を調べた企画で、確か岐阜県の関ヶ原あたりだったという記憶がある。違ったかもしれないけれどwww
ただそうした言葉の違いが関西と関東であるのは事実。ある呼称について、同じような違いがあるのを知らなかった。
この記事のタイトルを見て不思議に思った。大学生の学年の呼び方は「○回生」というのが全国共通だと思っていたから。ところがこの記事によると、関東では「○年生」と呼ぶそう。全く知らなかった!
だから関東の人が関西の大学に入学すると「○回生」という呼び名に最初は戸惑うそう。ということは関西の人が関東の大学に行ったら同じように思うのかな?
リンク先の記事によるとその起源は京都大学とのこと。明治43年に京都帝国大学の文献にそうした記述が残っていた。これが現状で最も古い記録らしい。その理由は東京帝国大学と京都帝国大学のカリキュラムの違いだった。
東京帝国大学では学年ごとに履修する科目が厳格に決められていたそう。だから「○年生」という感覚が強い。
ところが京都帝国大学は卒業までに必要な単位を取得する「単位制」を採用していた。だから入学してからの回数という数え方をするようになったらしい。その京都大学の呼称が広がった過程もなかなか面白い。
明治33年に京都の立命館大学の前進が開校した。ただ講義は京都大学から派遣された教授が教えていた。そのうえ授業は厳しく、卒業できるのは2割ほどたった。留年する人が多いので、『○年生」という呼び名から『○回生」に変わっていたそう。
西日本では中国地方や四国地方で「○回生」という言葉が使われている。けれど三重県や岐阜県、そして福井県等では使われていないそう。これは京都大学の教授の転籍先が影響していると見られている。面白いよね。
ボクは昨日まで全国的に大学生は「○回生」と呼ぶと思い込んでいた。まさか西日本だけだったとは。言葉の地域性というのは面白いよね。
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