扉を抜けると用事を忘れる現象
年齢に関係なく、人間は物忘れをするもの。そのうえ加齢現象が影響してくると、ちょっとした用事を忘れてしまうことが多い。ボクが苦労しているのはお風呂掃除の後。
お風呂掃除の最中、翌日のブログで書く予定の連載内容をイメージしている。必ずと言っていいほど毎回直感が降りてくる。ところが大抵は複数の項目が降りてくるので、忘れないようにするのが大変。何度も確認して、よし大丈夫と思って浴室から洗面所に移動すると……。
あれ? さっき直感で降りてきた内容はなんだっけ? と忘れてしまうことがよくある。直前まで覚えていたのに、部屋を移動した瞬間に記憶の一部がぶっ飛んでしまう。これはお風呂掃除以外の時でもたまにある。
何か用事があって部屋に入ったのに、その直後に何をしにきたのか思い出せない。これって実は誰にでも起きることらしい。
部屋に入ると用事を忘れてしまう「ドアウェイ効果」はバーチャル環境でも起こりうるという研究結果
部屋に入って用事を忘れてしまう現象を「ドアウェイ効果」あるいは「位置更新効果」と呼ばれているそう。これは年齢に関わりなく、誰にでも起きる現象らしい。リンク先の記事は、この「ドアウェイ効果」が実生活だけではなく、バーチャル環境でも起きることが証明されているそう。
研究結果を発表したのはノートルダム大学の研究チーム。詳細な内容はリンク先の記事を見てもらうとして、バーチャル環境でも部屋を移動するとそれ以前の短期記憶を思い出せない人が多かったとのこと。
ところが同じバーチャル環境であっても、出入り口や壁を消去してひと続きの部屋にしていると忘れることがないそう。これはとても興味深い心理現象。まさに文字通りに「ドアウェイ効果」が起きている。
なぜこんなことが起きるのだろう? 不思議だよねぇ。リアルでもバーチャルでも、とにかく別の部屋に入ったという経験をすることで脳がリセットされているような感覚。おそらく人間が進化の過程で身につけた能力のような気がする。
壁のない同じ空間なら、全体の状況を把握している。危険であるかどうかは確認済み。でも別の部屋に入った時は、新たな危険が潜んでいるかもしれない。生存本能として危険に備えるために脳が緊張するのかも。そこで警戒心をリセットすることで、その直前に覚えていたことがぶっ飛んでしまうのかもね。
とにかく浴室から出る時に記憶が飛ばないように、「ドアウェイ効果」を意識してみよう。とりあえず浴室の扉を開けるか、出入り口を意識しなければいいのかな? 浴室と洗面所が一体になっていると思い込めたら大丈夫かもしれない。一度やってみよう。
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