歯から人生が解読できるそう
今年の大河ドラマの『光る君へ』が面白いので、より深く楽しむために藤原道長の日記を読んでいる。個人の日記なので都合の悪いことは書かないだろうし、もしかすると脚色されていることもあるだろう。でも時代の権力者ゆえ、文字を書ける教育を受け、かつ貴重な紙を自由に使うことができる。だからその日記で道長の人生のおおよそを知ることは可能。
ところが同じ時代に読み書きを教わっていない庶民の日常はわからない。それがわかれば、もっと深くこの時代のことが理解できるはず。けれども科学が進化したことで、日記を残していない人物の人生が解読できるようになってきた。
リンク先の記事では興味深い研究が紹介されていた。なんと5千年前に殺された男性の歯から、彼の人生が解読できたらしい。歴史的なことはよくわからないけれど、5千年前のデンマークにはヴィットラップ人という人たちが暮らしていたそう。
ヨーロッパの湿地帯には多くの遺体が眠っていて、それらが泥炭の中で保存されている。だから保存状態のいい遺体なら歯の様子が詳しくわかるらしい。そもそもなぜ歯によってその人の人生がわかるのか? 記事から抜粋してみよう。
『今回調査対象となったヴィットラップ人の死亡推定年齢は30歳から40歳。DNA分析と歯に含まれる同位体レベルの研究、歯石の塩基配列の解読を組み合わせることで、この男性が沼地にたどり着くまでの道のりを初解明することができたのです』
なんかすごい。歯の分析でここまでわかるそう。具体的にこの男性は10代までは海岸に住んでいたことがわかった。そして18歳の頃にはデンマークに移住して、ヤギや羊を食べる農耕食に変わったそう。
さらにこの男性は奴隷であったと推測されている。最終的には肉体労働ができなくなったのか、生贄として殺されている可能性が高い。近くにあった棍棒のようなもので、少なくとも頭を8回は殴られて頭蓋骨が割れていたとのこと。
こうした遺体の研究が進むことで、これまで知られていなかった歴史的事実が明らかになるかもしれない。先ほどの道長の日記のようなものは、必ずしも真実を語っているとは限らないから。なかなか面白い記事だった。
もしかしたら現代人の遺体も、未来人によって解読されるかも。科学が進歩していたら、行動だけでなく考えていたことまでわかったりして。でもそんなことになったら嫌だから、ボクの遺体は痕跡が残らないように処分してほしいわwww
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