地球から人類が消えたら
もし突然、地球から人類が消えたらどうなるか?
あり得ないけれど、こんな状況を専門家がシュミレートした記事を見つけた。
人類がいなくなったら地球には何が起こる?専門家がシミュレートした結果…
このシュミレートの前提として、人類だけが忽然と消える状況が設定されている。だから人間が作ったインフラ等はそのまま残されている。
まず都会が顕著な変化を見せるそう。それはなんとなく想像できる。雨水やダム、地下水を管理するシステムがダウンすることで、都会には巨大な川が出現することになる。
人類がコントロールを手放すことで、わずか数時間で地下鉄に浸水して、36時間で完全に水没する。ゲリラ豪雨や台風が来てもどうにか持ちこたえているのは、それらの排水システムが機能しているから。普段は意識していないけれど、ボクたちはそうしたシステムに守られているということだね。
最大の問題は廃棄物。これが自然に帰るには、やはり相当な時間が必要。記事から抜粋してみよう。
『ゴミが自然に分解される時間はそれぞれですが、ビニール袋で10〜20年、ゴム製の靴底で50〜80年、アルミ缶で100〜200年、ガラス製のボトルだと100万年もかかります』
そのうえ原発等から放射能が漏れたりすることで、想像を超える汚染が発生することも考えられている。今は人間が管理しているから、かろうじて生きていける環境を維持している。とにかく清浄な環境を取り戻すには、気が遠くなるような時間が必要だということ。
ただ時間さえかければ、地球は自然に満ちた惑星に戻るというのが結論。農薬や害虫駆除がなくなることで昆虫が増え、一気に生態系が活気を取り戻す。このシュミレートによると、恐竜のような大型動物の活躍する時代が戻ってくることも予測されている。
なかなか面白い記事だったけれど、所詮は想像の世界でしかない。この設定自体に無理があると思う。
もし人類が消滅するとしたら、それはなんらかの兵器による絶滅だと考えたほうがいい。致死性の高いウイルスが発生したとしても、人類のすべてを殺してしまうとは思えない。だから核兵器の使用による人類滅亡がもっとも可能性が高いだろう。
そんな地球が元の姿に戻るためには、拡散された放射能を考えるとかなりの時間が必要になる。もし化学兵器だとしても、人類のすべてを滅亡させるのだから環境汚染の悪化は甚大だろう。中性子爆弾で建造物を保護したとしても、地球上の生物が死滅してしまう可能性がある。
つまり人類滅亡後のシュミレートをするのなら、スタート時点で地球の存続に関わるほどの悪環境だと考えるべき。だから元の環境に戻るのには、想像を絶するほどの時間が必要になるはず。人類はそこまで地球を追い詰めているということだよね。
それゆえ人類の滅亡を防ぐことは、地球を守ることでもある。人類にはそうすべき義務と責任があることを、世界中の人が共有できるといいよね。
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