SFなのに精神世界的な小説
昨日の昼間は最高気温が7度くらいだったのに、今日は一転して春の空気になって12度まで上昇している。明日からはしばらく4月並みの気温になるらしい。昨日のように寒の戻りはあるだろうけれど、全体として今年の冬はすでに終わった感が強い。
異常気象なのは明らかだけれど、暖かいのはありがたい。このままだと今年の桜は早くなりそう。もしかしたらソメイヨシノでも3月中に散ってしまうかも。イベントを企画している自治体等は予定を立てるのが大変そうだね。
さて、『デューン砂の惑星』という最新の映画を観たことで、その原作を少しずつ読んでいる。映画の方は今年の4月にPart2が公開される。でも読んでいる原作の方はすでにその映画の続編に突入している。
2024年 読書#15
『デューン 砂丘の子供たち1』フランク・ハーバート著という小説。映画の主人公はポールという青年で、今年の4月に公開されるPart2でポールは現在の皇帝に打ち勝って、自らが新しい皇帝となる。
続編は皇帝となったポールが苦悩を抱え、やがて砂漠の向こうに消えていくのが第一段階。ポールは未来を見える能力を持っていて、それゆえに苦しんでいた。なぜなら未来が明るいとは限らないから。そして起きることは起きてしまう。つまりボクが連載しているFFの「運命論」の世界観と似ている。
この作品はすでに第二段階に入っていて、ポールの双子の子供が主人公。双子は男の子がレト、女の子がガニマという名前。この小説の始まりでは10歳くらいだけれど、実は心は大人。というより何千年という先祖の記憶をすべてダウンロードしている状態で生まれている。さらにレトには父親と同じような予知能力がある。
この能力は、ポールが消えてから双子の摂政となっている、ポールの妹のアリアにも引き継がれていた。ただこの能力は『香料』というデューンの惑星に存在する薬物の影響によるもの。それゆえある危険があった。それは憑依現象。
アリアは兄の仕事を引き継いた重圧によって『香料』に依存しすぎた。その結果、ある死人の魂が憑依してしまった。アリアの母方の祖父でもあり、アリアの父や部下たちを大量殺戮した人物。映画のPart2では、このアリアが祖父を殺害する場面があるはず。つまり自分が殺した祖父に取り憑かれたことで、アリアはダークサイドに落ちていた。
この物語は3部構成で、この1部ではそのことに気づいた双子が帝国を救うために動き出したところまで。叔母であるアリアは、この双子を殺そうとしている。それだけではなくアリアは双子の祖母である、自分の母の命も狙っていた。
映画を観ていない人にとっては、この物語の世界観はわかりにくいと思う。SFなんだけれど、精神世界的な内容が盛り込まれているから。それゆえ観念的な文章が多くて、なかなか読みづらい。ドラマを先に観たのでこの『砂丘の子供たち』の結末を知っているけれど、原作で再体験しようと思っている。
そして映像化されていない続編がまだまだ続くので、最後までこの物語の行方に立ち会おうと思う。まだまだ先は長いよwww
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