依存症予防に必要なもの
多難なスタートとなった2024年。地震に続いて航空機の事故が起きた。今日の1月3日が無事に終わることを祈らずにいられない。
年明けの2日で感じたのは、テレビをはるかに凌駕するネット情報のスピード。能登半島で地震が起きた時、神戸もかなり揺れた。それですぐにテレビをつけたけれど、情報は錯綜するばかり。だけどX等のSNSでは被災者の方たちの投稿が拡散されるので、テレビよりも実際に起きていることをより早く知ることができた。
昨日の航空機の事故でも同じ。テレビ報道でさえネット情報を追いかけているから、乗客の方たちの無事を最初に知ったのはネットだった。そういう意味では、現代人にとってスマートフォンは欠かせないアイテムになってしまった。
もしそのスマートフォンが使えなくなったら? 最近ではそんな不安を反映した恐怖症が多発しているとのこと。
スマホが使えないとパニックに! 新たな恐怖症「ノモフォビア」が蔓延
スマートフォン時代になって登場した恐怖症に「ノモフォビア」というものがあるそう。リンク先の記事では語源が解説されている。
「NO MObile PHOne phoBIA」(携帯電話のない恐怖症)を短縮したもの。スマートフォンへの接続が断たれることへの恐怖。正式な精神疾患としては認められていないけれど、症状としては他の恐怖症と同じ。
ノモフォビアの症状は、不安、興奮、発汗、動揺、呼吸困難などで、世界的な統計による調査研究によると、成人人口の約21%が重篤なノモフォビアを患っており、約71%が中等度の症状を示しているとのこと。特に大学生が最も影響を受けているらしい。
リンク先の記事に、自分が「ノモフォビア」かどうかをチェックするリストがある。ボクも少しやってみたけれど、当てはまる項目がかなりあった。症状としては出ていないけれど、もし本当にスマートフォンを使えなくなったら、なんらかの症状が出るかもしれない。
その一方で「デジタル疲れ」というようなものも指摘されてきた。SNS等で対応することが億劫になってしまうもの。仕事で使う必要があるのに、スマートフォンやパソコンに触れたくないという人もいるらしい。
これらの問題の根源は、適切なバランスを崩していることだと思う。スマートフォンによって命が救われることがある。今回の地震においても、スマートフォンでSOSを発信している人が多数あった。だけど依存症のようになって、恐怖症を発症してしまう人もいる。
スマートフォンやパソコンは便利な道具ではあるけれど、適度な距離感は大切。これはアルコール等の依存症の場合でも同じ。集中したり夢中になるのはいいこと。だけど自分を見失うほど没頭してしまうと、それなしでは生きられなくなってしまう。
適切なバランスや距離感を保つために必要なもの。言い換えれば依存症予防に必要なもの。
それは一歩離れた、もう一人の自分の視点。顕在意識と潜在意識の中間のような存在で、自分の行動を客観的に俯瞰できる自分。この視点をいつも意識している習慣がつけば、自分を見失うほど何かにめり込むことを防ぐことができる。
ボクが今年のブログで連載しようと考えている『フレキシブル・フォーカス』とは、その視点をどうすれば手にできるかというもの。うまくまとめられたらいいだけれどなぁ。
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