環境にいいけれど気持ち悪い
近年になって研究が進んでいるのが培養肉。食肉の細胞を培養することによって、人間のタンパク源にしようという試み。ネットでの情報を見ていると味や食感は実際のお肉に近いものになりつつあるらしい。そのうえ地球温暖化にも貢献するし、何よりも家畜の屠殺を大幅に減らすことができる。
畜産による食肉が消えてしまうとは思わない。これは世界中において食文化として定着しているから。過激なヴィーガンの人たちは存在するけれど、まだまだ多数派ではない。けれども地球環境や異常気象等の状況によっては、培養肉が必要とされる時代が来るかもしれない。だからとても大切な研究だと思う。
そんななか、培養肉に匹敵するような研究結果が発表された。アジアならではの研究だと思う。
いきなり牛丼?米粒の中で牛の細胞を培養したハイブリッド米が誕生
食肉の細胞を培養するためには、組織を作るための「足場」が必要らしい。だから培養肉は人工の「足場」を作ることで培養肉を作っている。この「足場」を人工的なものではなく、なんとお米を使う方法が開発された。韓国の延世大学の研究チームによるもの。
ハイブリッド米と呼ばれていて、お米と牛肉が合体したもの。どのようにして作るかはリンク先の記事に書かれているので参照を。このハイブリッド米の特徴だけを抜き出しておこう。
『米は、約80%がデンプンで、残りの20%がタンパク質などだ。そのままでも主食として優れているが、ハイブリッド米はタンパク質が28%となり、脂質が7%ほど普通の米よりも多かったという』
まず栄養価がグンと良くなった。
『たとえば、牛を育てて牛肉を生産すれば、大量の温室効果ガスが排出される。タンパク質100gあたりなら、49.89kgの二酸化炭素が排出される計算だ。一方、ハイブリッド牛ライスの場合、タンパク質100gあたり6.27kgと、8分の1の排出量で済む』
そして環境にも優しい。さらに販売価格も1kgあたり牛肉の15%ほどで提供されるのでコスパもいい。味は書かれていないけれど、食感としては普通のお米よりも硬くてもろいそう。料理方法の試行錯誤が必要かも。
なんとなくいいことばかりなんだけれど、問題はヴィジュアル。その写真をリンク先の記事から抜粋してみる。
これってどう? 見た目にはお赤飯のようにも感じる。だけど牛肉と合体したお米だと想像すると、このピンク色がどうにも気持ち悪い。料理方法としてはチャーハンや雑炊のようにすれば大丈夫かな? ただ気持ち悪さが優先するので、なかなか手が出ないだろうなぁと思ってしまう。
そして培養肉と同じなんだけれど、気になるのは人工的な食べ物が長期にわたって人間に与える影響。若い世代がこうした食材を常食するようになって、将来的になんらかの弊害が出ないのか心配。まぁ、ボクの年代になればあまり気にする必要はないだろうけれどね。でも食べ物に関してヴィジュアルは大事だと思うなぁwww
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