脳の老化防止にやるべきこと
ボクが小説を書き始めたのは50歳を過ぎてから。そもそも最初の本の出版が49歳のときだったから、文章を書くことに関してはかなりのスロースターターだと言っていい。
もっと早く始めていれば、と思うことは多い。いや、毎日考えているかもwww
その想いの背景にあるのは、人間の脳が老化していくという不安。まだ30代なら新しいことを吸収していけるだろうけれど、50代になったら現状維持でさえ難しいように思える。
だけどそれは植え付けられた思い込みかもしれない。
大人になっても新しいスキルを取得し認知能力を向上させることは可能、実現のためにはポイントがある
結論から言えば、最近の研究では60代になっても新しいニューロンが形成されて、脳を活性化することが実証されている。子供のころのように何でも吸収するというわけにはいかないけれど、それなりに新しいことを学ぶのは可能らしい。
ただし条件がある。学ぶための環境を整えないといけない。具体的に言えば、何かを学ぶことにやりがいを感じる状況を作ること。そうすれば好奇心を高め、学ぶ意欲がわいてくる。そして物理的にも脳が新しいニューロンを形成していくらしい。
これは実際にアメリカで行われた研究で証明されている。この記事で紹介されていたけれど、58歳から86歳の人たちが、最終的に30代と変わらない能力を発揮するまでになった。
逆に考えれば、脳が老化していく要因が見えてくる。
まずは自分の能力に限界を勝手に設けてしまうこと。どうせいまさら無理だ、と思ってしまう段階でアウト。自分ができないと思うことは、絶対にできないだろう。
知ったかぶりもよくない。世の中のことはたいていわかっていると根拠のない自信を持っている人は、新しいことを受け入れることができない。自分が絶対に正しいと思っている限り、新たなチャレンジは不可能だと思う。つまり学ぶためには謙虚であることが求められる。
そしてもっとも大切なのは、周囲の視線だと思う。誰かに期待されたり、成果を発表しなければいけない状況になれば、真剣になって何かを学ぼうとするはず。他人との関係において、学ぶことに意欲を持てる環境を作ることが大切になる。
それらをまとめるとしたら、無理せずに自分を『追い込む』ことだと思う。期限を設けて誰かに成果を披露する機会があれば、必死で学ぶだろう。「いつでもいい」という感覚は、「いつかやろう」で終わってしまう。つまり永遠にやらないし、脳は老化していくばかり。締め切りを設定することで、人間は本気でエンジンがかかると思う。
高齢者のボディビルダーがいる。つまり筋肉というのは鍛えていれば年齢は関係ないということ。おそらくこれは脳でも同じなのだろう。使わなければ老化するばかりで、認知症の心配をしなければいけなくなる。
好奇心を育てつつ、真剣に学ぶ環境に自分を追いやる。そこまで考えいかないと、脳の老化を防ぐことはできないんだろう。
そういう意味では小説を書くということは、締め切りがあって他人に評価されることのくり返し。それなりに大変だけれど、脳の老化防止には役立ちそうだよね。
ブログの更新はFacebookページとTwitterで告知しています。フォローしていただけるとうれしいです。
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。