週刊誌の嘘がまかり通る理由
予想どおり、衆議院選挙は自民党の勝利で終わった。これはこの10年ほどいわれ続けているけれど、自民党が信任を得たのではなく、野党があまりにも頼りないということに尽きる。大幅に議席を増やした日本維新の会と国民民主党の協力を得れば、自民党は念願である憲法改正を本気で進めることができそう。
ボクは選挙結果を待つことなく早々に寝た。だけど早朝に起きてTwitterをチェックするだけで、ニュースを見なくてもおおよその結果がわかった。いまや国民すべてがメディアのような時代だから、わざわざニュースサイトをチェックする必要がなくなってきた。
この傾向は報道だけでなく、週刊誌の記事にも当てはまる。それゆえこんなトラブルが起きるようになった。
先月末にネットを賑わせていたトラブル。ある週刊誌の記事に関して、戸田恵梨香さんと水川あさみさんが抗議文を公表した。記事の内容がまったくのデタラメというもの。
著名人がSNSを利用するようになって、週刊誌やワイドショーが嘘をつくということを知る人が増えた。それは著名人本人が、ネットを通じて意思表明できるようになったからだろう。だからネタに困ったメディアなどは、著名人のブログから記事をおこしている。
戸田恵梨香さん等の主張を読んでいると、かなり本気で怒っているのが伝わってくる。所属事務所は訴訟も辞さないことを表明しているので、この件に関しては週刊誌の記事が捏造だと考えるほうが理にかなっているように思う。
著名人が SNSで表明することが、絶対的な事実だとは限らない。場合によっては、週刊誌の主張のほうが正しいこともあるだろう。ただ全体的な傾向として、週刊誌やワイドショーの発言内容は嘘が多いという印象が強い。おそらく捏造は普通に実施されているんだと思う。
これだけネットが浸透している時代に、なぜいつまでも嘘を伝える週刊誌やワイドショーが生き残っているのか?
その理由は想像できる。いつの時代になっても、「他人の不幸は蜜の味」だから。嘘だとわかっていても、そうした記事に触れることで、自分が少しは幸せだと感じている人が一定数いるはず。
さらに厄介なのは、高齢者を中心として、週刊誌やワイドショーで伝えられていることが事実だと盲信している人たちがいるということ。いわゆる情弱という状態で、その人たちは著名人の SNSさえ知らない。
このような人たちが存在する限り、週刊誌やワイドショーは嘘だとわかっていても平気で記事を書く。とりあえず週刊誌が売れ、PVが稼げ、視聴率が上昇すればいい。そのために著名人を多少困らせるのは、彼らにとって有名税のようなものだと考えているように思う。
だけどこんなことがまかり通る時代は、いずれ終わりを迎えるはず。そのことは週刊誌の関係者たちもリアルに感じていると思う。この先にネット世代が高齢者になってくれば、嘘か本当が分からないことを垂れ流している週刊誌やワイドショーに見向きもしなくなる。
だからこんなつまらないことから早々に離脱して、メディアとしての新しい活路を見出すべきだと思う。少しでも早くそちらの世界に移行した媒体が、新しい世代の支持を独占できるからね。
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