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高羽そらさんインタビュー

無宗教の人が増えている理由

以前によく耳にした話。海外に行った時に「あなたの宗教は?」と訊かれたら、無宗教であってもとりあえず「仏教徒」ですと答えた方がいいと言われた。日本では無宗教の人がかなり多いけれど、海外では宗教を持たない人に偏見があるから。

 

ところが近年ではその必要がない気がする。海外でも無宗教の人が確実に増えているらしい。

 

アメリカの「無宗教者」はどれぐらいの数でどのような思想を持っているのか?

 

リンク先の記事は、アメリカで実施された宗教に関するアンケートをまとめたもの。その最新の結果によると、アメリカでは無宗教の人が確実に増えている。

 

2023年のアンケートでは28%の人が無宗教だと答えた。2007年には16%だったので年々無宗教の人が増えている。だからといって、無宗教の人に信仰心がないというわけじゃない。このあたりのアンケート結果が興味深い。

 

無宗教と答えた人のうち、『「宇宙には高次の力や霊的な力が存在する」という考えを否定しているのは無宗教者でも29%と少ない割合です』という結果が出ている。そして『無宗教者と回答した内の49%は、スピリチュアルもしくはスピリチュアリティを重要だと考えていると回答しました』とのこと。

 

さらに無宗教の大多数の人は、『神を信じなくても道徳的で良い価値観を持つことは可能』と主張している。この結果だけでも、無宗教の人に信仰心が欠けていたり、倫理観に問題があるということではない。だったらなぜ無宗教の人が増えているのか? それに関するアンケート結果はかなり露骨。

 

『また、宗教団体や人々への批判を指摘する人も一定数おり、47%が「宗教団体が嫌いだから」、30%は「宗教心を持つ人々に関して嫌な経験がある」と回答しています』とのこと。要するに既存の宗教というものが、本来の目的を果たしていないということ。

 

これはボクの実感と完璧に一致する。ボクは宗教思想が嫌いじゃないけれど、教祖が存在するような宗教組織が大嫌い。既存の宗教組織の多くは宗教的な既得権益にしがみつき、信者から寄付やお布施を集めることが目的になっている。心底から人間の魂を救おうと宗教家になった人は、ほんの一握りだけだと思う。

 

それ以外に無宗教の人が増えている理由として、ボクは人間の進化段階において、宗教組織がすでにオワコンになっているからだと思う。人類の過去を振り返ると、帝政時代や封建制度を含めて、独裁者の圧政のもとに民衆は生きてきた。そうした時代において、宗教は民衆の心のよりどころになったんだと思う。もちろんその心理は権力者に悪用されてきただろうけれど。

 

けれども現代社会は「個」の時代になった。民主主義という思想が浸透して、個人の権利が社会に認められている。まだロシアや中国、そしてイランや北朝鮮のような圧政の国はあるけれど。でも全体として個人が尊重されつつある。

 

つまりこれまで宗教組織が担ってきた「悟り」や「覚醒体験」というものが、組織から個人の手に戻されてきたんだと思う。「悟り」とは主観的な体験であり、個々の人間によってその道の違うことがわかってきたからだろう。

 

自分自身を知り、自分自身を見つめていく。それこそが魂の救済になることを、多くの人が潜在意識下で気づいてきたんだと思う。ボクたちが人生を通して見つけようとしている「何か」は、自分の外ではなく「内」にあることに気づく時代がきたんだろう。だから無宗教の人が増えているのは自然な流れだと思う。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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