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高羽そらさんインタビュー

SOLA TODAY Vol.971

自閉症は漂白剤を飲むと治る。

 

そんなアホなわけがない、と普通の人は思うだろう。ところがつい最近まで、これがさも事実であるかのような本がAmazonで販売されていた。

 

さすがにこれではマズいと判断したAmazonは、この手のフェイク本の削除を進めている。

 

Amazonが「自閉症は漂白剤を飲むことで治療可能」とする本をサイトから削除

 

世の中にはフェイク情報があふれている。誰でもネットで情報発信できる時代になったから、それを阻止するのは難しい。以前は出版社が関与しなければ出版できなかった書籍も、電子書籍の登場で自費出版が誰でもできるようになった。

 

出版社が版権を持っている本なら、版元が事実に関する責任を担保する。だから相当にヤバい本を市場に出すことはない。

 

アメリカの出版事情はさらに厳しい。ノンフィクション作家は、それが事実であるかどうかを著者自らがチェックしなくてはいけない。もし出版後に書いた内容が事実でないとわかれば、すぐに発禁処分になる。市場に出回った本はすべて回収され、その損害は著者個人の負担になる。

 

だからアメリカのノンフィクション作家は、費用を払って自作のチェックを専門家に依頼しているそう。それほど事実に対して慎重になっている。

 

だけどAmazonの自費出版だと、そのあたりのチェックがスルーされてしまう。それでAmazonは重い腰をあげてフェイク本の削除を開始したのだと思う。

 

ただ問題は多いよね。フェイクかどうかの線引きが難しい。歴史的事実のように、ある程度客観的な判断ができるものはいい。明確でない出来事は、不明だとして保留することも可能だろう。

 

でも先ほどのような健康問題だと、科学的な検証がされることなく情報が拡散されてしまう。いわゆる民間療法というものが持つパワーは計り知れない。既存の治療方法に限界を感じている人は、藁をもつかむ気持ちで飛びつき、その事実がさらに拡散されていく。

 

もしAmazonが締め出した書籍の内容が、本当に効果がある場合には治療の可能性をつぶしてしまうことになる。このあたりの判断は、マジで頭が痛いだろうと想像する。

 

まぁいつも思うけれど、結局は情報の受け手であるボクたちが慎重になるしかない。目にしたものを鵜呑みせず、無分別に拡散しないことだろうね。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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