ボクは「ソバーキュリアス」なんだ
ボクが社会人になった昭和の終わりから平成の初めにかけて、お酒が飲めることは必要だと思われていた。特に男性はね。
なんだかんだと理由をつけて、飲み会が行われる。そんなとき、飲めない人は辛かっただろうと思う。飲めることが社会人にとって欠かせない能力であるかのように考えられていた時代だったから。
ボクみたいに友人から『ざる』と言われるうような酒飲みの場合、その点は気楽だった。20代のころはたまに飲みすぎて失敗することはあったけれど、おおむね酔いつぶれた人を介抱することが多かった。
ある程度お酒に強く、場を盛り上げて、かつ悪酔いをしない。それが理想的な社会人だと、ボクの世代は教えられてきた。
ところが21世紀の現代。そういう人たちは絶滅しつつあるらしい。アメリカでは若い人のアルコール離れがトレンドになっているそう。
「酒飲み」はオワコンに? シリコンバレーも注目の「ソバーキュリアス」を名乗る若者たち
そんな若者を「ソバーキュリアス」と呼ぶ。お酒が飲めないわけではないが、あえて飲まない人や、少量しか飲まない人を指す。
これはまさにいまのボク。このブログで何度も書いているとおり、我が家にはアルコールの常備がいっさいない。真夏でも350ccの缶ビールを月に1度飲むかどうかという程度。それ以外にアルコールを口にするのは夫婦の誕生日、クリスマス、そしてお正月くらいかな。
だけどお酒が嫌いなわけじゃないし、飲めないわけでもない。親しい人と酒を酌み交わすことは大好き。でも日常的に飲まないのは、頭をスッキリさせておきたいから。
眠る前の2時間は必ず読書をするので、その時間にシラフでいたい。そんな生活を続けているから、まったく晩酌と縁がなくなってしまった。それが別に寂しくもないし、飲みたいとも思わない。
アメリカの「ソバーキュリアス」はシリコンバレーあたりから始まったそう。お酒を飲まなくても、職場での交流は積極的に行われている。ただ以前のようにアルコールを飲むのではなく、ソフトドリンクを中心としたものらしい。飲むとしても、少量のアルコール程度とのこと。
そんな流れが若い世代に浸透することで、ニューヨークではお酒のないバーも登場している。「ソバーキュリアス」たちはなぜアルコールを減らしているのか? この記事から抜粋してみよう。
『ミレニアル世代を中心としたソバーキュリアスたちをアルコールから遠ざける要因になっているのは、これまでのヘルシー志向に加えて、世界規模で広がる「マインドフルネス」など、精神的な豊かさを追求する傾向という。
アルコールを避ける人たちにとって、アルコールは「自分をいい気分にしてくれないもの」と断言されている。食生活を変え、運動を習慣にしている人は、日常から「Toxic(毒)」を除くために努力している。それにも関わらず、アルコールを一口飲むだけで、その努力は無駄になってしまうというのだ』
なんかわかるような気がするなぁ。事情はちがうけれど、ボクが読書のためにアルコールを避けているのと同じかもしれない。
よし、それならボクも「ソバーキュリアス」を名乗ることにしよう。よくわからんけれど、響きがカッコいいからねwww
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