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高羽そらさんインタビュー

個別教育が効果的な理由

過去のブログでも書いたけれど、ボクは30代の初めに学習塾の飛び込み営業をやっていたことがある。上司から訪問する地域を指定され、合法的ではない方法で収集した名簿を渡される。それに基づいて、子供のいる家庭に対して軒並み営業をかけるという仕事。

 

これまでいろんな仕事をやって来たけれど、二度とやりたくないのがこの仕事。9割以上は断られるし、そのうち一定数は手酷い拒否を受ける。それでもそこそこ成績を上げたので昇進できたけれど、長期間続けると心を病んでしまうと思って辞めた。他人の拒否を浴び続けていると、自尊心がボロボロになってしまうから。

 

ただ営業していた塾の学習方針には賛同していた。一般的に塾といえば、学校のように教室に生徒を集めて授業を行う。だけどボクが営業していて学習塾は、当時では珍しい個別指導の塾だった。わかりやすくいえば、学習塾と家庭教師をミックスしたようなもの。

 

昨日たまたまある記事が目についた。それは個別指導の効果を検証した内容。ただし30年前とちがって、その方法は大きく進化している。

 

AIの個別指導を受けた新人がベテランより高い成績を出す!

 

リンク先の記事は学習塾ではなく、米国の国防高等研究計画局(DARPA)で行われた研究。AI教師による個別指導を、米国海軍の新人に対して行うIT技術教育に採用してみたそう。すると驚くべき結果が出た。

 

『AI教師による個別指導を4カ月間受けた生徒は、人間教師による教室授業を受けた生徒の2倍、5年間の実務経験があるベテラン職員の1.4倍も高い問題解決能力をテストで収めたのです』とのこと。

 

以前から個別指導が効果的であることは認められていた。だから教室授業を受けた生徒の2倍の成績を収めたことはわかる。ところが5年間も実務経験があるベテラン職員よりも、4ヶ月指導を受けた新人の方が高い能力を見せたことに驚いた。

 

AI教師がどのように指導したかについて興味のある人は、リンク先の記事に概要が書いてあるので参照を。個別指導の場合、個人の理解レベルと力量に合わせて、適切な課題と知識が提供されている。教室だと平均レベルの生徒に合わせて授業が進められるので、できる人は退屈だし、できない人は落ちこぼれてしまう。

 

でも個別指導だとその人のペースで学習を進められる。特にAIを使った個別指導の場合、ある現象が見られたと書かれている。それはフロー状態。

 

フロー状態とは、時間の間隔がなくなるほど集中している状態。その人にとってやや難題な課題を与えることによって、その壁を越えることに集中している状態を指す。わかりやすい例でいえば、テレビゲームをしているとき。ゾーンを呼ばれることもあって、スポーツ選手たちがよく口にしている。

 

AIが適切レベルの課題を提供してくれることで、ゲームをやっているような感覚で学ぶことができる。フロー状態で集中することで、5年間の実務経験を越えるだけの知識を身につけることが可能となったのだろう。

 

もちろん人間が人間を教える個別指導の方が効果的らしい。なぜなら人間だと生徒の性格まで考慮して学習計画を立てることができるから。だけど人件費を考えると採算が合わない。ボクが営業していた学習塾でも、生徒が10人いても教師は1人。商売でやる以上、それは仕方ない。

 

でもAIなら完全に個別対応が可能。有給休暇も賃上げも要求しないしね。多くのデータが集まれば、生徒の性格を把握して指導方法を変えることも可能になるはず。ただAI教師にはある欠点があるそう。

 

明確に答えが出る課題を教えるのは問題ない。だけど哲学的な答えの見えない学問に関して、AIが指導するのはまだ難しいとのこと。導き先がわからないからだろう。でも近い将来、学校でもAI教師による個別指導が導入されるかもしれない。まずは大学レベルで試してみるといいかもね。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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