高羽そらさんインタビュー

価値観を形成しているもの

ボクの持論として、自我とは幻想であり、その正体は『記憶』だと思っている。生まれてから経験を重ねることで、自分という存在の認識を確立していく。昨日までの自分を記憶していることで、明日のために今日の自分の行動を決定していく。

 

つまり記憶が消えてしまえば、自我も消失するということ。それゆえ自我は幻想だと直感している。自我というのは、時間という枠に閉じ込められた真我が、現実世界で貴重な経験を積むために必要なアイテムだと考えている。それ以上でも、それ以下でもない。

 

そんな感覚を証明するかのような映画を観た。フィクションだけれども、記憶が有している秘密を感じさせてくれる作品だと思う。

 

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2022年 映画#125

『心の旅』(原題:Regarding Henry)という1991年のアメリカ映画。ボクの大好きな作品。映画館も行ったし、ビデオ等で何回も観ている。久しぶりに観たけれど、やっぱりいい作品だなぁと改めて感じた。ちなみにこの映画でアネット・ベニングを知ったボクは、それ以来彼女の大ファン。

 

主人公のヘンリーを演じるのはまだ若いハリソン・フォード。アネット・ベニングはヘンリーの妻であるサラを演じている。ヘンリーは有能な弁護士。その手腕は事務所でも評価されていて、訴訟相手は彼の名前を聞くだけで震え上がるほど。

 

裁判に勝つためには手段を選ばない。自信家で決して誰にも謝罪しないという人間。娘にも厳しくあたり、子供の心に寄り添うことなどない。要するにかなり嫌な奴だということ。

 

そんなヘンリーは、たまたま外出したとき強盗に遭遇する。そして銃で撃たれて脳に損傷を受けた。医師は意識が戻っても脳に障害が残って会話できないかもしれないと話す。妻のサラは絶望しながらも、必死になって看病をする。

 

だけどヘンリーは徐々に回復した。そしてリハビリにも成功して普通の生活ができるようになった。だけど完全に記憶をなくしていて、サラや娘のことを思い出せない。それでも家族だということで一緒に暮らしながら、元の生活を取り戻していこうとする。

 

やがてヘンリーは過去の自分を知っていく。そして本気で過去の自分を嫌った。訴訟相手に対して証拠を隠していたりすることが許せない。価値観のまったくちがう人間として新しい自分が存在している。面白いのは家具の趣味や食べ物の好き嫌いまで変わったこと。

 

結末としては新しい自分を受け入れたヘンリーが、妻と娘と共に人生を生きていこうとする。銃で撃たれる前の夫婦の関係は冷え切っていて、互いに相手を裏切っていた。娘に対しても愛情の欠けた接し方をしていた。

 

そんな過去の自分を捨て去り、新しい価値観で家族との関係を再構築していく。自我とはなんだろう? 人間の価値観を形成しているものとは? そんな問いの答えを感じさせてくれる素晴らしい作品だと思う。もし観たことがない人がいたら、おすすめの映画だよ。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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