不思議なトキソプラズマ
猫を飼っていると、たまに目にするのがトキソプラズマ症というもの。トキソプラズマは単細胞の原虫で、猫を介して人間に寄生することがある。
といってもほとんどの人に症状が出なくて、まれにインフルエンザのような症状が出る程度らしい。ただ妊娠をしたい女性に関しては、胎児への影響があるので注意を要するとのこと。
30年以上も前にトキソプラズマについて目にして以来、その存在を完全に忘れていた。でも昨日たまたまその文字を目にして、なんて不思議な生物だと感心してしまった。
人を起業家にする「トキソプラズマ」 オオカミが感染すると群れの「リーダー」になる
トキソプラズマに関しては研究が続けられていて、今年の3月にはとてもユニークな結果が発表されている。先ほど書いたように、トキソプラズマに感染しても無症状の人がほとんど。だから気にすることはない。
ただ別の影響が出ていることがわかった。複数の感染者と非感染者を比較して調査した結果、感染者は「見た目」の魅力度が高く、性的パートナーが多いという不思議な結果が出たそう。つまりトキソプラズマに感染した男女は、外見が魅力的で健康そうに見え、性的にモテやすくなるということらしい。
そんなアホなと思うけれど、リンク先の記事では同じくトキソプラズマの効果が調査されている。
『米中西部ワイオミング州にあるイエローストーン国立公園のオオカミを26年にわたり調査した結果、トキソプラズマに感染したオオカミは、群れのリーダーになる確率が顕著に高くなっていたのです』とのこと。
トキソプラズマに感染したオオカミは、行動が大胆になって敵を恐れなくなるそう。男性ホルモンであるテストステロンが増えているのが理由。どうやらトキソプラズマに感染することで、男性ホルモンが活発になるらしい。感染したオオカミがリーダーになる確率が46倍以上という結果が出ている。
感染源は同じ公園内で敵対しているピューマとのこと。やはり猫が感染源になっている。でも考えようによっては、ピューマを通じてトキソプラズマに感染するほうがオオカミのオスにとって都合がいいように感じる。テレビゲームで、新しいアイテムをゲットするようなものかも。トキソプラズマって、面白い生き物だよなぁ。
ちなみに我が家の状況をふり返ってみると、どうやらオス猫のミューナにはトキソプラズマが存在していない。だってどう見ても大胆な行動ができないチキンだし、群れのリーダーになるタイプじゃない。幼猫のときに体内の虫の駆除をしてもらっているので、もしトキソプラズマがいたとしてもウンチになって出てしまったと思われる。
つまりボクにも感染していないということ。それだって言われなくてもわかる。だってボクもミューナと同じで、群れのリーダーになるタイプじゃないからね。親子そろって、トキソプラズマの恩恵は受けられそうにないみたいだなぁwww
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