理解とスピードはトレードオフ
最近になって悩んでいることがある。
それは読書スピードが落ちたこと。特に小説に関してはじっくり読み込むようになったので、2時間で100ページがギリギリ。だから500ページもある分量だと読了に4〜5日かかってしまう。
ビジネス書ならばいまでも1日1冊は可能だけれど、もっと数量をこなしたい小説に時間がかかるのに悩んでいた。ところが昨日にある記事を読んで、そんな悩みが吹っ飛んでしまった。
これはメンタリストDaiGoさんの記事。彼は毎日10冊以上の本を読むと聞いていた。それでどんな読書法なのかずっと知りたいと思っていた。
おそらく速読を使っているのかな、と想像していた。ボクも20代のころに速読を学んだことがある。だけど本好きのボクにとっては合わない方法だった。
実はDaiGoさんも、あらゆる速読を試したらしい。ところが結果として、どれも効果があるとは思えなかったそう。早く本が読めることと、その内容を理解することはトレードオフの関係になることを実感したと書かれている。
『読むスピードを上げると、読んだ気になるだけで内容の理解度はむしろ下がる(理解とスピードはトレードオフの関係にある』とのこと。
これはまさにいまのボクの状態と同じ。小説を読む場合、ストーリーを追うだけでなく、作家が意図していることを読み取ろうとしている。キャラの設定だったり、伏線だったり。さらに作家独自の文体もじっくりと感じたい。だから早く読むことができなくなってしまった。
DaiGoさんはこの記事で、読書時間を目安にした本の選び方も述べておられる。すぐに読めてしまう本というのは、知っていることが多い。つまり自分にとってあまり役に立たない本だと考えていい。だから読了するのに時間のかかる本を選ぶべきとのこと。
基本的にビジネス書について述べられているので、小説とは少しニュアンスが変わってくるだろう。でも彼が言わんとしていることは理解できる。ボクは読むのに時間がかかる本は2種類あると思う。
ひとつはDaiGoさんが書かれているように、読者にとって新しい知識が含まれているもの。だから熟読して時間をかける必要がある。
もうひとつは著者の文章が下手すぎて、理解するのに苦労する内容だということ。これは科学の専門書や翻訳本に多い。
だから時間のかかる本に出会ったとき、後者ならあっさり切り捨てるべきなんだろう。そうすればその時間を別の本に使うことができるからね。
読了するのが遅くなって少し悩んでいたけれど、この記事を読んでスッキリした。ボクとしてはスピードよりも理解を優先したい。気に入った小説はじっくりと読み込みたい。だからこれからは時間を気にせず、量より質を心がけた読書にしていこうと思う。
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