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高羽そらさんインタビュー

ガストンとの対話2 Vol.99

ガストンさん、昨日は嬉しいニュースが飛び込んできました。戦時中における日本と韓国の従軍慰安婦問題が、ようやく解決するようです。この解決が双方の国にとって、最終的かつ不可逆的だと明言されました。韓国の国民感情を考慮して正式な文章は交わされていませんが、二国の外務大臣が同席しての会見ですから問題ないでしょう。

 

「お隣さんと仲良くするのは悪いことではない。だが反発する意見もあるのではないか?」

 

そうですね。日本でヘイトスピーチをしているような人たちは収まらない気分でしょう。そもそもこの問題自体が捏造だという話は、まだくすぶっています。戦後の韓国はこの問題を取り上げることが全くなかったのに、朝日新聞の記事がきっかけで大騒ぎするようになりました。しかしその記事を最近になって朝日新聞の幹部が、記者の暴走だと認めて謝罪しています。反発する人たちは、そんな曖昧な問題になぜ10億円も日本が出すのだ、と騒いでいます。

 

「真実がどうなのかは別として、日本としては政治的解決に踏み切ったということだ。韓国にしても経済が停滞しているから、これ以上日本との関係がこじれたままだとまずいと感じたのではないか」

 

そんなところでしょうね。二度とこの問題を蒸し返さない、という約束を日本政府は取り付けました。韓国がそれを守ってくれるのなら、アメリカの意向に沿って仲良くする方がいい。日本はそう考えたのでしょう。北朝鮮や中国に対しても軍事的に牽制できますからね。世界の反応としてはこの合意を好意的に捉えています。でも台湾は喜ばしいと言いつつ、自国の慰安婦についても保証してくれと言い出しました。こうなると便乗商法の匂いがしてきます。

 

「それを言い出したらキリがない。中国だって南京大虐殺の賠償を求めるだろう。まぁ、国際社会の紛争とはそのようなものだ。事実だったかどうかではなく、今現在どのように世界が判断していて、それをどのように利用できるのか意思決定する。それが政治家の仕事であろう。簡単に言えば、狐と狸の化かし合いだな」

 

こうした国家間のトラブルがニュースになった時、いつも感じることがあります。中国や韓国という国家間の問題があるにも関わらず、一人一人の個人としては友好的です。以前にソウルへ行った時も、そう感じました。もちろん個人差はあるのでしょうが、全体として民間の交流は活発です。以前から続いている問題がクローズアップされた時、その友好関係が壊れてしまうことがありますが。

 

「そのことは人間の意識の面から見ても興味深い。人間の意識は『自分』という狭い枠だけに存在しているのではない。ユングが提唱したように、集合無意識というものが存在する。日本人は日本という国の意識。韓国人には韓国という国の意識が存在する。中国などは人口が多いから、さらに複雑な集合意識を保持している。つまり国家というのは、そうした個人の意識を集めて反映したものだと見ることができる」

 

国家を一人の人間として捉えてみると、違ったものが見えてくるのですね?

 

「そういうことだ。日本を一人の人間として考えてみよう。年齢はいくつになる?」

 

日本という国家単位で考えれば、少なくとも2,000歳近くにはなりますね。実権を握る人間が変わることがあっても、日本という人間はそれくらいの年齢になるでしょう。

 

「では韓国はどうだ?」

 

あまり朝鮮半島の歴史には詳しくありませんが、大陸は国家の浮き沈みが激しい。南北が分離したことを考慮に入れたら、韓国という国家としては朝鮮戦争後の生まれということになりますね。ということは慰安婦に関しては国家『個人』としての韓国の問題ではなく、前世から引き継いだ問題? そんなイメージを持ってしまいますね。今回の問題をそれに当てはめると、当事者同士の話し合いではないように思えてきますね。

 

「これはイメージの遊びだから、真剣に考えなくてもいい。そのエッセンスを捉えればいいのだよ。例えば戦後、日本がアメリカに占領されて、ハワイのようになったとしよう。日本という『個人』は死んだ。ここはアメリカの州の一つになる。そうなればこの慰安婦問題はどうなる? 韓国はアメリカに保証を求めるか?」

 

それはないでしょう。何だか不思議な感覚になってきました。国家って何? そんな疑問が湧いてきました。

 

「お前さんたち地球の人類は、まだそうした国家という集合意識に囚われているからそう感じる。集合無意識を地球単位に広げることができていない。その根本的な原因はそこに暮らす一人一人の人間の心に存在する。先ほどお前さんは個人単位では友好的だと言ったな。だがそれは表面的なものに過ぎない。個人では表現できない暗部が、国家という集合無意識を通じて表に出ている」

 

ということは、私たち一人一人が自分と他者という境界線を打ち破らないと、国家間の問題はいつまでも続くということですね? ひいてはそれが戦争の原因になったりする。私たちが『自分』を強く意識している限り、国家はその『自分』を守ろうとする。とても深いテーマですが、国家間の紛争を違った角度から見る新しい視点になります。こうしたニュースを見るとき、自分の心にも問いかけてみる必要がありますね。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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