高羽そらさんインタビュー

SOLA TODAY Vol.658

解決するべきだけれど、解決できないという問題は多々ある。それが精神医療の分野になると、さらに複雑さを増す。

 

昨日見た記事の見出しに衝撃を受けた。

 

「精神科医にも拳銃持たせて」病院協会長が機関誌で引用

 

これは日本の精神病院協会長が、部下の医師の意見を引用して機関紙で発表したもの。もちろん本当に拳銃をよこせ、と言っているわけじゃない。それほど精神科医の診察には危険がともなうということだろう。

 

ボクもこれは以前から危惧していた。大きな病院なら人も大勢いるだろうけれど、個人で開業しているような医院だと、受付の職員を入れても2〜3人というところがほとんどだろう。

 

もし受診者が乱暴をはたらくようなことがあった場合、医師が命の危険を感じるのは当然だと思う。実際にそういうことがあったからこそ、このような過激な言葉が出てくるのだろう。

 

アメリカでは精神科医の診療に際して、武装した警備員が病院に常駐していて、暴れる患者を拘束したり発砲するということがあるらしい。この病院協会長はこう述べている。

 

「もはや患者の暴力は治療の問題ではなく治安問題。僕の意見は『精神科医にも拳銃を持たせてくれ』ということです」

 

これは本当に答えが見えない問題だと思う。医師の立場にすれば、暴力に対する法的なバックアップが欲しいと思うのは当然だろう。心神喪失した人の暴力は、責任が問われない。医師の家族にしたら、万が一命を奪われても泣き寝入りするしかない。

 

ボクの高校生時代の友人に、知的障害者の施設で働いている人物がいる。成人対象の施設なので、暴れる人が出ると大変らしい。自傷行為でガラスに頭をぶつけ、血だらけになって興奮していることもある。とてもじゃないけれど、女性の手には負えないと言っていた。

 

かといって通常の診察に対して、患者を拘束することは人権侵害だと言われるだろう。暴力的な態度を取っていない人が、いつ豹変するかもしれないからといって拘束するのはNG。

 

法律の規制だって難しいよね。心を病んでいる人のすべてが、通院するわけじゃない。通り魔になって人を刺すような人は、普段は目立つことなく社会の中に紛れていることが多い。

 

犯罪防止を理由にして、精神科の通院履歴がある人すべての行動を監視するなんて無理に決まっている。だけど人を殺しても、心神喪失なら不起訴になるというのが現状の法律。つまるところ、この問題の答えは出ない。

 

精神科医としては、法律の範囲内で自衛するしかない。拳銃を持つわけにはいかないのだから。

 

そしてボクたち一般人も、通り魔被害に遭わないことを願うしかない。やはり拳銃を持つわけにはいかないのだから。

 

人権と犯罪のジレンマは、永遠に続くような気がする。考えても仕方ないことなのかもしれない。

 

金沢市役所で人を刺した人が、心神喪失で不起訴になったという記事を昨日見た。刺された人の家族にすれば、納得いかないだろう。やっぱり答えが見えない……。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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