メチャ気になる Vol.76
小説を書くうえでタイトルは重要です。以前は書き終えてからタイトルを考えたこともありますが、最近は書き出す前にタイトルを決めてしまいます。そうすることで、書いている最中に物語のコンセプトを忘れません。
これは小説だけでなく映画でも言えることです。特に洋画の場合、どのような邦題をつけるかは重要になってきます。最近の映画を観ていると、ときどき邦題を見てがっかりすることがあります。いっそ原題のままでいいのでは、と思うことが多くなりました。映画のタイトルに関する、こんなサイトを見つけました。
【アメリカ映画の日本版タイトル問題】うまい?ダサい? 洋画の邦題まとめ50選!
洋画の邦題をまとめたサイトです。最近の洋画は、原題をそのままカタカナにしたものが多いそうです。さらに制作サイドから、そのように指示されることも増えてきたと書かれています。英語が一般的になってきましたから、私もそれでいいと思っていました。
例えばトム・クルーズが主演した『Jack Reacher』という映画の邦題は『アウトロー』です。この邦題にはがっかり。センスがなさすぎます。とても面白いアクション映画なのに、昔の西部劇のようなイメージです。この作品に関しては原題をそのままカタカナ表記したほうが映画の主旨が伝わると思います。
しかし過去の映画を見てみると、素晴らしい邦題がいくつもありました。列挙してみます。
『Bonnie and Clyde』→『俺たちに明日はない』
『Close Encounters of the Third Kind』→『未知との遭遇』
『The Shawshank Redemption』→『ショーシャンクの空に』
『Awakenings』→『レナードの朝』
『sister act』→『天使にラブソングを』
『First Blood』→『ランボー』
『The Legend of 1900』→『海の上のピアニスト』
『FROZEN』→『アナと雪の女王』
『UP』→『カールじいさんの空飛ぶ家』
ほんの一部ですが、邦題がいいなと思うものを列挙してみました。どの映画も私が実際に観た作品ですが、確かに邦題のほうがいいように思います。結局、これはセンスの問題です。言葉の使い方ひとつで印象が変わることを、顕著に示した例ですね。
ではどうすればセンスのいい邦題をつけられるのか? それは作品に対する愛情だと思います。その作品に惚れ込み、一人もで多くの人に観て欲しいと思うからこそ、センスのいい言葉が降りてくるのでしょう。商売として採算を考えた発想ではなく、その作品に対するリスペクトの想いが生み出すものだと思います。
タイトルを見るだけで、観たくなる映画があります。それはその映画に対する愛情を受け取るからでしょう。私も自分の作品に関して、タイトルは徹底的にこだわっていきたいと思っています。
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